通信業界の裏側が分かる〈2016〉

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通信業界の裏側が分かる〈2016〉

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822215958
  • NDC分類 694.21
  • Cコード C0055

出版社内容情報

新製品が相次ぐ格安スマホ、NTT東西が仕掛けた光回線の卸サービス「光コラボレーション」、携帯電話事業者による物販やポイントサービスの開始、電力事業への参入、そして新型iPhoneの登場など話題にこと欠かない通信業界。本書はこうしたニュースの裏側を通信ネットワークの総合誌「日経コミュニケーション」の専門記者が詳しく解説します。通信事業者の内実に迫り、独自の人脈から得られたエピソードが満載の内容となっています。

【特報】「 安倍発言」で業界騒然、総務省が携帯料金の見直し議論を開始



■第1章 携帯3社は「経済圏」争いへ

ポイント?物販?新商売に賭ける



1-1 端末や料金で差異化は困難、ポイント戦略に新たな活路

1-2 パート1:ポイント編

  大盤振る舞いで利用を促進、コンビニを筆頭に布陣勝負へ

1-3 パート2:物販編

  消費の取り込みに各社が知恵、店舗販売の拡充には温度差



■第2章 自由化目前

電力ビジネス参入へ



2-1 全面自由化を巡り大混乱、本命は電力データ開放にあり

  電力自由化と通信自由化の違い

2-2 電力小売り全面自由化

  携帯各社の取り組みに温度差、狙いは家庭全体の“囲い込み”

2-3 スマートメーター

  単なる“見える化”は商売にならず、「Bルート」を活用した協業に商機

  電力会社から見た通信業界、大手電力各社の胸中に残る「苦い記憶」

  通信関係者が知っておきたい、電力システム改革キーワード

  補足解説



■第3章 格安だけじゃない

MVNOが繰り出すあの手この手



3-1 MNP戦線に異状あり、革命は次のステージへ

3-2 パート1:課題分析

  端末とサポートは徐々に改善へ、悩ましい「通信品質」問題

  ・端末 国内メーカー製が続々、Windows Phoneも選択肢に

  ・品質 本質的には「土管勝負」も、現状は明快な評価基準なし

  ・サポート 販売店舗がじわじわと拡大、端末補償やサポートも充実

  ・サービス 各社が差異化に工夫、大手3社とガチンコ勝負へ


3-3 パート2:将来展望

  HLR/HSS接続の本命は「eSIM」、音声定額の実現が最後の砦

  ・接続料問題

   大手3社の格差が縮小、ドコモはさらなる低減も

  ・設備開放問題

   HLR/HSS接続の実現は濃厚、「日本再興戦略」にも明記

  ・2年縛り問題

   総務省が強硬に改善を要請、ドコモは新プランを導入へ

  補足解説



■第4章 アップルが狙う

「SIM」って何だ?



4-1 モバイルの“聖域”が侵食される

  SIMをめぐる主従逆転の兆し

4-2 技術解説

  「何が入っている?」「色やサイズは?」

  知られざるSIMの秘密

  ・そもそもSIMカードって何?

  ・SIMカードには何が記録されている?

  ・SIMカードの大きさは?

  ・SIMカードの製造工程は?

  ・携帯各社のSIMのバリエーション、違いは?

  ・NFC対応SIMとは?

  ・eSIMとは?

  ・SIMは他にも使える?

  ・SIMロックはどうやって実現?

  ・ポータブルSIMって何

4-3 将来分析

  Apple SIMがもたらす波紋、新たなボトルネックも

  ・Apple SIMとeSIM パワーバランスが対象範囲を左右

  ・SIMロック解除の義務化 短期的な影響は小さい

  ・MVNOへのHLR/HSSの開放 MNOにとっては土管化リスクも

  ・SIMのソフト化 新たなボトルネックの恐れ



■第5章 迷走する巨人

NTTドコモはどこへゆく



5-1 振り返れば不振の連続、武器がそろって反攻へ

5-2 パート1:現状分析

  2016年度以降の業績回復は確実

  新料金の成否で時期は前後も

   歴史の変曲点で次代の礎を築いた

   NTTドコモの加藤薫社長に聞く

   証券アナリストに聞く

5-3 パート2:課題分析

  求められる“価値共創”、同質化の壁を乗り越えろ

  補足解説



■第6章 脱・ニッポン

NTTのクラウド世界戦略



6-1 脱・通信会社へ、グローバルクラウド事業を成長の柱に

6-2 パート1:現状把握

  グループで各社各様の戦略も、クロスセル進展で成長に手応え

6-3 パート2:課題分析

  上位レイヤーの強みが不足、ガバナンスの強化も道半ば

  補足解説



■第7章 通信自由化30年

そのとき、日本の通信が動いた


7-1 通信自由化の功罪、「挑戦者」はこう語る

7-2 挑戦者インタビュー

  光ファイバー開放がすべてを変えた

  もはや通信は稼げるビジネスではない
  小林 博昭(元東京めたりっく通信社長、元日本AT&Tパラダイン社長兼会長)

  日本初の「オールIP」通信会社を作った

  接続料の値上げは裁量行政だ

  角田 忠久(元フュージョン・コミュニケーションズ社長)

  端末の「0円販売」は是正すべき

  大手3社の寡占とは全く思わない

  津田 志郎(元ボーダフォン日本法人会長、元NTTドコモ副社長)

  「VAN戦争」の終わりが自由化の始まり

  国際感覚のなさが今を招いた

  内海 善雄(元ITU事務総局長、元郵政省電気通信政策局データ通信課長)

  日本のブロードバンド政策は大成功

  IoTをノーコントロールにしてはいけない

  齊藤 忠夫(東京大学名誉教授、元情報通信審議会電気通信事業部部会長)

  FTTHはインターネットの大波に乗った

  国が投資しないとまた米国に負ける

  青山 友紀(東京大学名誉教授、元NTT光ネットワークシステム研究所所長)



特別インタビュー

 「公正競争」を置き去りにした30年

通信行政はIP時代に対応できず

 KDDI代表取締役会長 小野寺 正

内容説明

競争は新たなステージへ。NTT、KDDI、ソフトバンクの内実を徹底取材。発倍発言「携帯料金値下げ」を追う!

目次

第1章 携帯3社は「経済圏」争いへ―ポイント?物販?新商売に賭ける
第2章 自由化目前―電力ビジネス参入へ
第3章 格安だけじゃない―MVNOが繰り出すあの手この手
第4章 アップルが狙う「SIM」って何だ?
第5章 迷走する巨人―NTTドコモはどこへゆく
第6章 脱・ニッポン―NTTのクラウド世界戦略
第7章 通信自由化30年―そのとき、日本の通信が動いた

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nekozuki

10
通信業界にとってもIoTというトレンドにとってもMVNOの存在が鍵になってくる。そのMVNOが今後大きく展開していくにはHLR/HSSの開放が重要。また、それによって同様の規制緩和が起こっているPPSも新たなビジネス展開を見せるらしい。2016/08/29

海千山千

2
ドコモが禁止行為規制の緩和を控えて、成長戦略を立てられるのか、有識者の意見も交えて考察されている。 キャリア3社にとっての共通の課題としては、シェア争いから、市場飽和状態を打破するような新事業への転換が図れるかどうか。2016/04/23

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