出版社内容情報
新規事業に人材を集めて「プロジェクトをデザインする」という観点から、ものづくりの在り方、参画・貢献するための働き方を解説新規事業に人材を集めて「プロジェクトをデザインする」という観点から、ものづくりの在り方、参画・貢献するための働き方を解説
市場や社会にインパクトを与える新しいモノやサービスを生み出すためには、これまでに基盤を築いてきた企業あるいは自治体と、様々な才能を持つ外部の専門家が適切にチームを組み、創造性を存分に発揮できるようにプロセスを踏む必要があります。
その時に、組織の立場で関わる人材と独立した立場で関わる人材、組織と社内外の個人の間に生まれがちな「谷間(溝)」に橋を架ける意識や、その役割となる人材を重視して臨まないと、せっかく投じる経営リソースを生かせないまま終わってしまいます。
本書では、新規事業のために特別に人材を集めて「ブリッジング」という観点から、これからのものづくりの在り方や進め方、そこに参画・貢献するための働き方を解説します。
◆主な内容
1章 クリエイターがもたらすもの ?組織に創造性を招くために
2章 マインドセットをデザインする ?プロジェクトのあるべき姿を考える
3章 チームをデザインする ?どう編成し、どう運営するか?
4章 オーダーをデザインする ?何を、誰に、どのように依頼するのか?
5章 マネーのデザイン ?お金の稼ぎ方、かけ方
序章 プロジェクトをデザインしよう
◇「目には見えない部分」をデザインする
●成功体験に縛られた組織
●プロジェクトの定義
1章 クリエイターがもたらすもの ?組織に創造性を招くために
1-1 「クリエイター」「クリエイティブ」とは?
●クリエイターはこだわりを仕事に込める
●クリエイティブという価値
●日本が誇るあまたの才能を生かそう
1-2 なぜ「クリエイター」がプロジェクトに必要なのか?
●イノベーションはクリエイターありき
●「餅は餅屋」に限る
●組織の外へと橋を架ける
1-3 クリエイティブが稼ぎの柱になる
●無形の資産がものを言う
●「見かけ」だけがクリエイティブじゃない
●クリエイティブはニーズにフォーカスする
●無形の価値を信じ事業に変革をもたらす
1-4 ブリッジングプロジェクトの3つの効果
(1)プロセス ? “共に学ぶ”効果
(2)コモンセンス ? “常識”が入ってくる効果
(3)カルチャー ? 染み付いた“文化”を変える効果
●インハウスクリエイターこそブリッジパーソンとなれ
1-5 “クリエイター怖い”あるある
●あり得ない金額の請求が来た!!
●役員プレゼンなのにサンダル?
●まだアイデアが降りてきませんか……?
●こ、これは……いったい何ですか?!
1-6. あなた自身にもたらされる効果
●組織と自分の仕事の関係を再定義
●少しくらい組織内で浮いたっていい!
2章 マインドセットをデザインする ?プロジェクトのあるべき姿を考える
2-1 何を目指すかを考え抜き、「言葉」にする
●動機が弱いと一丸になれない
●言葉は強力な推進力をもつ
2-2 マインドセットの本質
●第一に「ヴィジョン/ミッション/コンセプト」を
2-3 コンセプトの整理
●「定義」をそろえる
●共通のこだわりを探し出す
2-4 ヴィジョンのつくり方
●現実から離れて「大きな絵」を描く
●組織や市場における位置づけが大切
●面白いかどうか、それが問題だ
●“近くて遠い人”がリトマス試験紙になる
2-5 ミッションのつくり方
●具体的に数字で設定する
●ミッションを分解して道筋にする
●ヴィジョンとミッションのしびれるカクテル
2-6 プロジェクトをデザイするための3つの心得
(1)「チームのデザイン」に取り組む前に
・好き嫌いに流されない
・やりやすさだけでなく、挑戦を共有する
(2)「オーダーのデザイン」に取り組む前に
・「重要な情報」こそ外部と共有する
・与件を要件として整理する
(3)「マネーのデザイン」に取り組む前に
・クリエイティブを給与で換算しない
・時間はクリエイターの重要な資源
3章 チームをデザインする ?どう編成し、どう運営するか?
3-1 「チーム編成」をデザインする(組織内)
(1)チームのサイズは小さく始める
(2)多様なチームメンバー
(3)未経験者の混在
3-2 組織の体制とチームの関係づくり
●指示系統の外側に置く
●最終決裁者との距離を縮める
●よき理解者を増やしていく
3-3 「チーム運営」をデザインする
(1)ファシリテーション
(2)マルチリーダーシップ
(3)コラボレーション環境
3-4 行き詰まりを解消するヒント
(1)組織内外の視点や評価を活用する
(2)「証拠書類」を共有する
(3)賽を投げられた状態をつくる
4章 オーダーをデザインする ?何を、誰に、どのように依頼するのか?
4-1 クリエイターに何を求めるのか
(1)インハウスの領域も対象にする
(2)見えないもの・測れないものも対象にする
(3)経験のない業務も対象にする
●異なるジャンルの成功例から探る
4-2 イニシャルか、ランニングか
4-3 どの「範囲」を頼むのか
(1)業務内容のうち、どの範囲か
・組織とクリエイターの線引き
・プロセスでの線引き
・予算での線引き
(2)時間軸のうち、どの範囲か
4-4 誰に頼むのか
(1)パートナーの探し方
・専門誌やクリエイターファイルなどのメディアから探し出す
・ビジネスの成功事例、ヒット作から探し出す
・複数候補へのヒアリングから探し出す
・著名なクリエイターから探し出す
・コンペで探し出す
(2)依頼先の確定に向けて
4-5 どのように頼むのか
〔1〕モチベーションの視点
・クリエイターの次の挑戦として
・クリエイター間のコラボレーションとして
・ソーシャルな活動として
〔2〕インセンティブの視点
・事業性に関わる情報の共有
・長期的なブランディングのなかでの共有
・成果を共有する契約
・リスクの共有を前提とするオプション
4-6 依頼におけるプロジェクトデザイナーの役割
5章 マネーのデザイン ?お金の稼ぎ方、かけ方
5-1 「お金の稼ぎ方」を広げよう
(1)「パーソナライズ」に向き合う
(2)「リスク」に向き合う
(3)稼ぐ/稼がない、その線引きを疑う
・稼がない「公共」が変わってきた
・地域のプレイヤーが台頭してきた
・そして稼がない「者」が稼ぐ時代に
5-2 「お金のかけ方」のデザイン
(1)予算配分の点検
(2)アウトプットの評価の点検
(3)コミュニケーションロスの点検
5-3 そして、まだ物語は続く
広瀬 郁[ヒロセ イク]
内容説明
「プロジェクトデザイン」であなたの働き方は変わる。ホテルCLASKA、LOFT & fab、横浜スタジアム+B、ヤフー新オフィス、超福祉展、渋谷キャストなど。企業や行政との協働から生まれた実践的解説書。
目次
序章 プロジェクトをデザインしよう
1章 クリエイターがもたらすもの―組織に創造性を招くために
2章 マインドセットをデザインする―プロジェクトのあるべき姿を考える
3章 チームをデザインする―どう編成し、どう運営するか?
4章 オーダーをデザインする―何を、誰に、どのように依頼するのか?
5章 マネーのデザイン―お金の稼ぎ方、かけ方
著者等紹介
広瀬郁[ヒロセイク]
株式会社トーン&マター代表。プロジェクトデザイナー。1973年東京生まれ。建築学を専攻後、経営コンサルティングファーム、不動産ディベロッパーに勤務し、2008年に独立。企業・行政などの「組織」と、才能ある「個人」をつなぎ、新奇性の高い多様なプロジェクトに参画中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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