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目次
無頼の青春(熊代正英)(錬三郎の肖像;少年時代;中学時代;大学時代;初の長編小説執筆;錬三郎入隊;生死の狭間、漂流体験;東京で再奮闘)
柴田錬三郎の文学(綾目広治)(戦前の短編小説;戦後の短編小説;長編時代小説と『図々しい奴』;『眠狂四郎』シリーズ;『決闘者宮本武蔵』;その後の時代小説と柴錬版『三国志』)
著者等紹介
熊代正英[クマシロマサヒデ]
1953年岡山市生まれ。中国銀行を経て、(公財)吉備路文学館副館長・学芸員
綾目広治[アヤメヒロハル]
1953年広島市生まれ。ノートルダム清心女子大学文学部教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
57
岡山には岡山文庫という立派な文庫シリーズがある。ラインナップも素晴らしい。岡山という所は凄い作家が結構出ていて、内田百閒、木山捷平、いしいひさいちが全員岡山人だと思うと、出版物の笑いの世界に独特の一角を占めている。雑誌が元気だった昭和に多量のエンタメ小説を量産した剣豪作家・柴田錬三郎も岡山出身。本書のこの表紙の眠狂四郎(田村正和)は横尾忠則の絵である。シバレンの生家は今も保存されてあり、記念碑も建っている。山田風太郎みたいに過大評価されないが、柴田錬三郎、面白いからみんなもっと読めばいいのにと思う。2020/07/29
スターライト
9
現在、岡山・吉備路文学館で開催中の柴田錬三郎展。今度の日曜日(12月10日)に講演会があり、その予習として読んだ。2部構成になっていて、前半は柴錬の作家デビューまでの生い立ちについて書かれ、後半はその作品について解説されている。柴田錬三郎といえば眠狂四郎に代表される剣豪小説が有名だが、それ以前の「純文学」作品は彼の少年・青年期が刻印されていること、戦争や旧日本軍への反発など知らないことが多く、びっくり。剣豪小説も剣の奥義が発展していく様子も知ることができ、有意義だった。いつか実作品も読んでいきたい。2017/12/05