内容説明
死者は“生”への渇望を語る。自殺、殺人、衰弱死…、看取られる幸福な死ではない“死”は“不審死”として検死捜査の対象となる。そこで検死官がみるものは、声なき死者のメッセージ。それは事件解決へ導くだけではない。哀しき声は強く“生きたい”という無念を残している。元警察官が出会った検死現場から『生きるための勇気』を示す一冊。
目次
第1章 変死者と死者を取り巻く人たち
第2章 変死体と警察
第3章 遺族と警察官
第4章 死と生
第5章 死をめぐる絆
第6章 死者たちのドラマ
第7章 さまざまな履歴書
著者等紹介
龍一京[リュウイッキョウ]
1941年、大分県生まれ。兵庫県警退職後行政書士事務所を開業すると同時に、会社経営とコンサルタント業に携わり、その後創作活動に転身。「極道刑事」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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buchi
1
警察目線での検死の話。死体の話以外にも見えてくる人間ドラマが面白かった。 死の酷さと汚さ、自殺は周囲にとって非常に迷惑なこと、無縁仏となった遺体の寂しさ、遺族の無念など興味深くかった。人は一人じゃ生きられない、一人じゃ死ねない(後始末面で)。 字が大きいのでとても読みやすかった。 焼死体って焼肉に行きたくなるほど香ばしいの!?2016/02/11
秋乃みかく
0
★★★☆☆2010/06/30
m-use
0
前半はともかく,後半は著者や当事者のエピソードが多くて,検死そのものからの視点がなかった..2010/04/11