内容説明
青森の大地主の息子でありながら、モルヒネ患者として人生から堕ちていく主人公・大庭葉蔵。その純粋無垢な精神から人との距離を掴めない男の手記という形で、作者自身の壮絶な生涯を文学に昇華させた代表作。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
1909年、現在の青森県五所川原市に生まれる。本名、津島修治。東京帝国大学仏文科中退。1935年「逆行」で第一回芥川賞次席になる。以後、多くの作品を執筆。本作「人間失格」を発表した1948年、玉川上水にて入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kenshi
6
奥付に「モデル:前田敦子」とあるが、刊行時太宰治はパブリックドメインになってるのでこの文庫版って実質「人間失格」つきの前田敦子グラビアなのでは・・・2015/09/12
asa
5
この話をどう感じるか?この主人公(太宰?)は幼いころから頭が良いのだろう?でもそれが、この人の悲劇なのでは??そのせいで、周りの人間が自分より下に見え、また、自分より才がある者があらわれるのが怖いのではないかと思ってしまう2010/01/28
meme
3
太宰に共感するって授業で習ったのだが…共感しなかったな2012/07/14
夢現
2
無垢。半生を反省した話?2016/10/04
Erika
2
人間の本質に気づいた主人公。真の人間が落ちぶれていく様。今まで読んだ枠小説で一番凄くてうまいと思った。道化を演じてることに気づかないひとは幸せだな2016/02/19