内容説明
ニューヨークの真ん中で、築百年を誇る“カレンダー・ホテル”。かつては栄華を極めたが、今や玄関脇の銘板も傾き、時代に取り残されたようになっている。しかし、ここで生まれ育ったオリビアは、そんな古めかしさが大好きだった。いつまでも変わらないホテルは、地味な自分に似ている。そう、人目を引くことも、激しい恋に落ちることもないのだから…。そこへ宿泊客として、カリスマシェフのリースがやってくる。ロンドンへ帰るまでのかりそめの休日を過ごすという彼に、オリビアは熱い感情を抱き―全米で絶大な人気を集めたA・ガーヴェイの最新作。
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- 和書
- 中世歴史物語の基幹組成