ショパン紀行―あの日ショパンが見た風景

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784487800834
  • NDC分類 762.349
  • Cコード C0095

内容説明

ショパンは39年の短い生涯のなかで、驚くべき長距離を移動した。生地ジェラゾヴァ・ヴォラや首都ワルシャワなど20歳まで過ごした故国ポーランド、輝かしい成功を収めたパリ、作家ジョルジュ・サンドと生活をともにしたマヨルカ島と中部フランスの村ノアン、北の果てスコットランド、パリでの死まで、音楽家のはるかな旅路を丹念にたどり、美麗かつ貴重な写真とともに、その心象風景にせまる音楽紀行。

目次

第1章 家族との日々―ポーランド(ショパンの生誕地(ジェラゾヴァ・ヴォラ)
才能を開花させた首都(ワルシャワ) ほか)
第2章 パリでの成功―プラハ、ウィーン、パリ、ボヘミア(故国を離れた一歩(プラハ、ウィーン)
音楽家として名声を確立(パリ)
両親と再会したボヘミアの保養地(カルロヴィ・ヴァリ)
マリアとの別れ(マリアンスケー・ラーズニエー))
第3章 サンドとの生活―マヨルカ島、ノアン(プレリュードの完成と結核と(マヨルカ島)
友人の追悼でオルガンを演奏(マルセイユ)
小旅行で訪れたイタリアの港町(ジェノバ)
サンドの館での日々(ノアン))
第4章 晩年の旅路―ロンドン、スコットランド、パリ(最後の演奏会(ロンドン)
スコットランドの同胞(エジンバラほか)
異邦に死す(パリ))

著者等紹介

堀内みさ[ホリウチミサ]
エッセイスト、ライター。東京女子大学日本文学科卒。現在、雑誌を中心に活動を展開。音楽雑誌では連載も担当

堀内昭彦[ホリウチアキヒコ]
写真家、日本音楽著作権協会会員。音楽雑誌はもとより、さまざまな雑誌で撮影活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

272
ショパンの生地ジェラゾヴァ・ヴォラからワルシャワ、パリ、マヨルカ島ヴァルデモサ、ジョルジュ・サンドと過ごしたノアン。それ以外にもポーランドの各地やジェノヴァなど徹底してショパンの生涯に所縁の地を巡った追体験紀行。敬愛するショパンに拘泥し続けることで、様々な人やモノとの出会いがあった。記事で最も興味深かったのは、ショパンが弾いたプレイエルのピアノがリストのエラールとは大きく違い、良く言えば繊細、酷評されると弱いということになるのだが、それはピアノの構造そのものに由来するとのこと。なお、写真も豊富で美しい。2016/05/19

Mijas

62
ショパンの生涯が美しい写真とともに綴られる。ポーランド、チェコ、ウィーン、パリ、ノアン、マヨルカ、ロンドン、スコットランド。「好きだから知りたい、好きだから行ってみたい。」私もそんな旅に出てみたい。好きなものの向こうには何があるのだろう。時を超えて受け継がれているものを探す旅。ジョルジュ・サンドの館があるノアンで多くの作品が生まれた。ノアンの風景は時には霧に浮かび、時には透き通った光に包まれる。「語らないたくさんのことを音楽で書いた」ショパンの息吹を感じられる素敵な本。自由な気持ちで鍵盤に触れたくなる。2016/05/12

ぴい

6
今まで出逢った中で一番素敵な本。本当に本当に大好きな本。2014/02/27

駄目男

3
ショパンの毎朝の日課はショコラを飲むことから始まったらしいが写真を見ていると、ショコラを飲みながら外を覗く様子が思い浮かぶような錯覚を覚えるほど、写真は19世紀にタイムスリップしている。私には好きな歴史上の人物をとことん研究してヨーロッパを旅する技量も力量も知性もないが、人生、そこまで惚れ込む対象に出会えたことに羨ましささえ覚える本だった。著者はよほどショパンが好きなのだろう。その誕生から死まで、順を追って旅を続けているが時を超えて、それらの建物が今でも現存し、写真に収めることが出来る興奮が伝わってくる。2016/07/10

たおる

2
クラシック入門として妻も好きなショパンについて知ろうと図書館から。これ1冊がまるまるショパンの人生を追うドキュメンタリー映画のような作品。 著者がショパンの生まれた地から亡くなった地までショパンの育った地を順々に巡っていく。 著者のゆく先々で日本人外国人関係なくショパンを通して繋がるものがあり改めて音楽の凄さを感じた。 また、ショパンの生涯は明るいものとは呼べない点が多くあるもののやはりショパンはポーランド人として作曲家としての誇りを最後まで持ち続けた偉大な人物なのだと知ることができた。2022/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/244928
  • ご注意事項

最近チェックした商品