内容説明
現場力を強くする経営哲学とは。ロングセラー『大野耐一の現場経営』を新編集し、著者本人の講演DVDを付けて、再リリース!
目次
第1章 トヨタの現場力(君子豹変してもいい;間違ったら素直に認める ほか)
第2章 限量経営の本質(限量経営とは安くつくること;在庫減の仕掛増 ほか)
第3章 自働化とジャスト・イン・タイム(ジャスト・イン・タイム;豊田佐吉翁の自働化思想 ほか)
第4章 減量生産と合理化(いかに安くつくるか;流行でロボットを入れるな ほか)
著者等紹介
大野耐一[オオノタイイチ]
1912(明治45)年中国の大連に生まれる。1932(昭和7)年名古屋高等工業学校(現・名古屋工業大学)機械科を卒業後、豊田紡織(現・トヨタ紡織)に入社。1943(昭和18)年トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)に転籍。1949(昭和24)年機械工場長に就任、1954(昭和29)年取締役、1964(昭和39)年常務取締役、1970(昭和45)年専務取締役、1975(昭和50)年から1978(昭和53)年まで副社長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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人工知能
4
トヨタ生産方式の祖による独特の語り口調。自働化とジャストインタイムの2本柱がTPSの肝、というのは有名だが、その背後にある考え方も語られているので、とても良い。例えば必要なときに必要な分だけ作る、という考え方の裏には在庫を減らすというだけでなく、必要以上に設備を動かさないことで設備の耐用年数が増加し無駄な設備投資が抑えられたり、その浮いたお金を会社として資産運用してむしろプラスの利益を生むことができたり、原価低減に繋がり適切な利益を生むことができる、など。CD(講演を収録)もついていたので、後で見る。2018/02/15
みりー
1
先輩が読んでたので真似して読んだ。 レビューも評価高かったけど、個人的にはいまいち。年輩の語り口調なのと、結局何が言いたいかよくわからない感じ。 必要な分だけをいかに安く作るか。だけ記憶に残った。2017/03/19
ケビン
0
今更のトヨタ生産方式。だけどこの本へ大野耐一さんの生の声が書かれていました。考え方はとても共感できました。出来上がった仕組みを得意になって振りかざすのではないですね。やはり、悩みの上の哲学です。2014/07/07
Akitoshi Maekawa
0
他の本でも読んだ気がするけど「算術計算の盲点」がおもしろい。①売価ー原価=利益 ②利益=売価ー原価 ③売価=原価+利益 この3つはすべて意味が違うと言う。『原価は計算するためにあるのではなく、下げるためにある』。BPRの本質じゃないかなー2014/06/07
hirokishi
0
トヨタ生産方式の基本は売れる分だけ作るということだ。1時間に100個作れる生産能力を120個作れるようになっても120個売れないのであれば、改善ではない。在庫を持たないのもなぜ持たないのか。現金を持っておく、キャッシュフローをよくする。トヨタ生産方式は小手先の改善手法だけではなく、経営哲学ということだ。ニンベンのついた自働化の意味は、人の働きを加えることだ。ニンベンのない自動化の機械で自動で生産することに加え、異常を判断し止めるという人の働きが加わることだ。不良品が出来ても動き続けるものは自働化ではない。2020/09/22