出版社内容情報
『方丈記』は、災害に対する都会の脆弱さ、庶民を顧みない政治のあり方、そして人々の記憶の風化現象を指摘するなど、いつの時代でも通用する視点で物事を捉えています。
予想もできない災害が続く昨今に通じる部分も多く、また困難に見舞われたときに読み継がれてきた書です。
800年の間日本人に読み継がれ、ときに勇気を、ときに諦観を、ときに安らぎを与えてきた作者・鴨長明のメッセージ。長明が『方丈記』に込めたメッセージは、いまの時代を生きる我々に、多くの示唆や指針を与えてくれます。
内容説明
大火、竜巻、飢饉・疫病、大地震…直面する危機、風化する記憶。いま考える「無常」ということ。あらためて読みたい不朽の名著。
目次
第1部 『方丈記』と鴨長明(名著『方丈記』とは;鴨長明の生涯―幼少時代と父の死 ほか)
第2部 現代語訳と原文で読む『方丈記』(ゆく河の流れ―人も住まいも無常なり;たましきの都―世のならわしは水の泡 ほか)
第3部 『方丈記』に学ぶ(直面する災害の危機;都市の脆弱さ、インフレのリスク ほか)
付録 現代語訳で読む『発心集』(一部抜粋)(人の心の難しさ;ささやかな一念の発心を楽しむ ほか)
著者等紹介
前田信弘[マエダノブヒロ]
経営コンサルタント。高校講師、専門学校教員を経て独立。長年、経営、会計、金融、マーケティングなど幅広くビジネス教育に取り組むとともに、さまざまなジャンルで執筆・コンサルティング活動を行う。あわせて歴史や古典などをビジネスに活かす研究にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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