出版社内容情報
「Contemporary Classics 今こそ名著シリーズ」最新作。
現代においても様々な経営者や各界のリーダーが座右の書として掲げる帝王学の最高傑作を読みやすい現代語訳と解説でわかりやすくお届けします。
源頼朝や徳川家康、明治天皇なども政治を司るうえで参考にしたとされている、これまでの中国史上でもっとも安定した時代とされる「貞観の治」を成した名君と家臣が交わした「対話」から、上に立つ者の「あるべき姿」を追い求めた名著がいよいよ本シリーズに登場します。
●君主が取るべき道とは、何よりも人民を大切にすることだ。
●君子が身を破滅させるとすれば、その原因は外からやってくる要因によるものではない。
●木を高く伸ばそうとする人は、必ず根本をしっかりと固める。
●病気は治ったかなと思ったときこそ、より慎重に養生をしなければならない。
●君主は舟、人民は水である。水は舟を浮かべて運ぶものであるけれど、いっぽうでまた、舟を転覆させる。
●天下を治めるうえで要となるのは、基本をしっかりと全うできるよう努力することに尽きる。
●聡明な君子は短所があることを自覚し、臣下の忠言もよく聞いて努力をするから、ますます善良となってゆく。
●太平の時代には、才能だけではだめで、必ず徳行を兼ね備えた人材を登用しなければなりません。
●天は特定の人に親しくしようとするのではない。ただ、徳のある者を助ける。
●臣下の忠誠を期待するのなら、それ相応の礼儀をもって彼らを遇しなければなりません。
●言っても行われないのは、言葉に信用がないから。命令しても従わないのは、命令に誠実さがないから。
●君子が発する一言は、計り知れない影響力を持つ。
●人は学問をしなければ、ぼんやりと壁の前に立っているようなもの。
●小臣には国政の大事を委任してはならず、大臣には小さい実務の罪を責めてはなりません。
●禍福とはお互い隣り合わせの存在です。
●ひと言によって国を興すことができるし、ひと言によって国を滅ぼすこともできる。
●君も臣も他人の思惑ばかり気にするようになれば、国はいつ滅んでもおかしくありません。
内容説明
対話で綴る時代を超えたリーダー哲学。視座を高め、視野を広げ、視点を変える。これまでの中国史上でもっとも安定した時代とされる「貞観の治」を成した名君と家臣が交わした「対話」。
目次
第1部 名著『貞観政要』とは
第2部 現代日本語抄訳で読む『貞観政要』(君道第一;政体第二;任賢第三;求諌第四;納諌第五;君臣鑒戒第六;論択官第七;論封建第八;論太子諸王定分第九;論尊敬師傳第十 ほか)
著者等紹介
呉兢[ゴキョウ]
咸亨1(670)~天宝8(749)年。中国、唐代を代表する歴史家で〓州(現在の河南省開封市)の出身。長年史館にあり、歴朝(歴代帝王)の『実録』などの編纂に従事し、みずから『貞観政要』『国史』などを撰述した
道添進[ミチゾエススム]
1958年生。文筆家、コピーライター。国内デザイン会社を経て、1983年から1992年まで米国の広告制作会社に勤務。帰国後、各国企業のブランド活動をテーマにした取材執筆をはじめ、大学案内等の制作に携わる。企業広報誌『學思』(日本能率協会マネジメントセンター)では、全国各地の藩校や私塾および世界各国の教育事情を取材し、江戸時代から現代に通じる教育、また世界と日本における人材教育、人づくりのあり方や比較研究など幅広い分野で活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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