出版社内容情報
発達障害には「グレーゾーン」と呼ばれる層があります。専門医から正式に診断されて障害者手帳を取得したり、薬を服用したりするほど程度は重くないが、定型発達(健常者)とも言い切れない層です。
その層にいる人々は、人並みにできることもたくさんある一方で、どんなに頑張ってもできないことがあります。また、任された仕事をこなせず、まわりの人に「仕事が全然できない」「怠けている」と幻滅されることも多く、次第に心を病んでいく人も大勢います。
このような状況にあっても、グレーゾーンの人は働き、収入を得て生活していかなければなりません。
一部の人々は適職を見つけて安定した生活を送っているかもしれません。ですが、それよりもはるかに多くの人々が無理をしながら働き、ときには「辛くて仕事を辞めてしまう」「引きこもりになってしまう」「仕事が長く続かない」といった現実に直面しているのです。
そんな人々が無理しないで働き続けるにはどうすればいいのか。本書は、数多くの事例をもとに、そのヒントをご紹介します。
内容説明
自分では一生懸命やっているのに、上司に「仕事が遅い」と叱られる。ちょっとした会話にうまく入っていけない。まわりが気になって仕事に集中することができない。「どうして自分はダメなんだ」がちょっとの工夫で「自分はこれでいいんだ」に変わる。営業系・事務系・作業系の事例から見えてくる、自分にあった仕事術・人間関係の築き方。発達障害・グレーゾーンの人を見守ってきたからこそわかった、安心して働き続けるためのヒントを教えます。
目次
第1章 どうして発達障害グレーゾーンの人は働きづらいのか(こんな「働きづらさ」を感じたこと、ありませんか?;働きづらさの背景を考え、対処法を探す ほか)
第2章 「営業系」「事務系」「作業系」の働き方(営業系;事務系 ほか)
第3章 働きづらさを解消 自分にあった仕事(コミュニケーションの見直し;業務効率化 ほか)
第4章 無理しない人間関係の築き方(コツ1 4ステップで仕事術を実践していく;コツ2 改善の姿勢が伝わると「信頼残高」が貯まる ほか)
第5章 それでも困ってしまったら就労支援を利用する(対人関係やコミュニケーションの課題は難しい;問題解決が難しい場合には、「社会資源」を利用する ほか)
著者等紹介
陶貴行[スエタカユキ]
元・障害者職業カウンセラー。公認心理師・臨床心理士。株式会社LITALICOクオリティマネジメント室所属。職業リハビリテーションに加え、応用行動分析や認知行動療法を用いた就労支援の実践や研究、人材育成、支援者をサポートするシステムの開発など、就労支援の質向上と業務効率化に取り組んでいる。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構にて障害者職業カウンセラーとして、職業準備支援、ジョブコーチ支援、事業主支援、関係機関への支援など広範かつ専門的な職業リハビリテーション業務に従事した後、障害者就業・生活支援センターにて就労支援ワーカーとしてケースワークに従事。その後、株式会社LITALICOへ入社。サービス管理責任者として支援業務を経て、就労支援に関する研究、開発、人材育成など幅広い業務に取り組む
服部一史[ハットリカズフミ]
株式会社LITALICO LITALICOワークス事業部HRグループ所属。障害者雇用コンサルタントとして、障害のある方の雇用を進める企業に対し、受け入れ体制の整備や採用支援から職場定着、活躍推進にむけたアドバイスをおこなう。また特例子会社設立支援などのコンサルティングにも従事。社内向けには、主にLITALICOワークスの利用者の就職先の企業連携や定着支援に関する人材育成を担当している。横浜国立大学卒業後、中小企業向け経営コンサルティング会社、人事採用コンサルティング会社を経て2009年に株式会社LITALICO(当時、株式会社ウイングル)に入社。LITALICOワークス那須塩原の開設を担当した後、企業向けのコンサルティング部門に異動し、企業の雇用支援やLITALICO社内の人材育成を担当。障害福祉の視点・経験だけでなく、企業に対する経営支援や人事・採用支援の経験から多角的な視点で企業の障害者雇用をサポートしている。企業、行政機関、地域の支援機関が主催するセミナー等でも講演実績多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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