内容説明
老舗洋菓子チェーンで働く野村ルイ33歳。20代で海外初出店を任され、帰国後は、以前から思いを寄せていた由香里と結婚。娘にも恵まれ、職場では異例の抜擢を受け、人生は順風満帆…のはず。ところが、仕事も家庭生活も思った通りにいかず、「嫌な自分」を目の当たりにしてますます落ち込む日々。心の「雨」の日を迎えたルイを、心理学者アドラーの幽霊がサポートし、アドラー心理学を「活かす」方法を手ほどきします。
目次
アドラー心理学を「活かす」には(「挫折知らずの僕」だったはずなのに…;アドラー心理学とは ほか)
1 本当の自分はどんな人?(扱いづらい部下の正体は…;ライフスタイルを知ろう ほか)
2 嫌な自分と向き合う(無理な背伸びはもうやめた!;あなたの感情を点検する ほか)
3 なぜあの人とうまくいかないのか(その不騎嫌は誰のせい?;あなたの主張性は? ほか)
4 困難を克服する活力を身につける(あなたの「還る家」はどこ?;自己勇気づけ度をチェックする ほか)
著者等紹介
岩井俊憲[イワイトシノリ]
1947年、栃木県生まれ。1970年、早稲田大学卒業。外資系企業の管理職などを経て、1985年4月、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役に就任。アドラー心理学に基づくカウンセリング、カウンセラー養成、各種研修を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中玉ケビン砂糖
87
、つまるところ、表紙に引かれている「人間は自分の運命の主人公である(しかも最強無敵)」という言葉にアドラー心理学のエッセンスは凝縮されていると感じる、「自分」が最強の主人公なのだから、「幼少期のトラウマ」ごときで身体的・精神的コンプレックスを抱くなんてありえないしそもそも存在もしない、あったとしたらそれは惰弱な生き方なのだ、「自分」が最強の主人公なのだから、他者の欲望に耽溺し、他者の人生を生きるようなくだらないことで自分の人生を無駄遣いすることはない、そういった思考のプロセスは捨て去るべきである2015/05/01
桜井葵
70
前作にも登場したサブのキャラが主人公にシフトされた作品。個人的にはこちらのほうがおもしろかったです。主人公は管理職に就いていて歳上の部下なと言葉かけに悩む。この本では6つのライフスタイルに分類して「どんな言葉が響くか?」を対処法が紹介されてます。負けん気強い、マイペース、甘えん坊、それぞれに同じ言葉をかけても伝わるわけもなくこちらで言葉の選定が必要。一言多い姑などの心理も理解できて学びになりました。その裏には「自分が優位な立場を主張したい」ということ。その対処法まで書かれています。2019/03/26
ぱんにゃー
54
【岩井さんはアドラー歴20年、他の本も沢山読んでいるのだろうなぁ♪ 】 『課題の分離』はアドラーの文献で明確には語っていないそうです。『自分の課題と相手の課題とに分けて考え、共同の課題を見つける』それも相談依頼があった場合(又は相手から迷惑をこうむった場合)/分離して首を突っ込むのは止めて まず!自分の課題をやろーっと(^ω^)2015/01/27
しゅわ
43
【図書館】わかりやすく全体像を解説した前作に対し、ルイを主人公にして別の角度からより実践的な例を紹介した続編。欲張り・赤ん坊・人間機関車・自己抑制・興奮探し・安楽タイプ…という6つのライフスタイルに区分けした対処法解説が興味深かったです。自己流を貫き、面倒&苦労から逃げがちな“安楽タイプ”の上司に振り回されている身としては、もっと具体的に教えて!アドラー先生!とすがりつきたくなりました。物語&解説の段取りとしては仕方ないですが、姑で苦労している由香里ちゃんを放置してないで早く助けてあげて欲しかったです。2016/03/14
ぱお
26
勇気づけ、少しわかった来ました。日常生活では、勇気をくじかれることが多い気がします。周りの人への声掛けや配慮だけでなく、自分への勇気づけも必要だと感じました。2015/06/20