内容説明
老舗洋菓子チェーンで念願のエリアマネジャーに抜擢されたものの、思うようにいかず悩む前島由香里28歳。そんな彼女の前に、ある日心理学者アドラーの幽霊が現れます。アドラー心理学を手ほどきし、さまざまなアドバイスやヒントを授けてくれるアドラー先生、由香里が一方的にライバル視する同期、年上の部下でもあるやり手店長など、さまざまな人達との交流を通じて由香里が成長する姿を描きます。自己啓発の祖、アルフレッド・アドラーの理論をストーリーで体験!×解説で納得!
目次
Prologue アドラー心理学って?―倉庫で出会った小さな幽霊
1 見方を変えればあなたはもっと生きやすくなる―店長達の反乱!
2 感情とライフスタイルの形成―捨てられたPOPの秘密
3 思い込みの世界から共通感覚へ―なぜ私は選ばれないの?
4 人間関係と感情―決戦はクリスマス!
5 勇気づけとは―写真を届けに行ってきます!
著者等紹介
岩井俊憲[イワイトシノリ]
1947年、栃木県生まれ。1970年、早稲田大学卒業。外資系企業の管理職などを経て、1985年4月、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役に就任。アドラー心理学に基づくカウンセリング、カウンセラー養成、各種研修を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
73
洋菓子メーカーのエリアマネージャーの主人公が、アドラー心理学に触れることで、周りへの接し方が変わってゆくサクセスストーリー。ストーリー自体は薄っぺらく、小学生の頃に送られてきた進研ゼミのおまけ漫画を彷彿とさせる。文章に抵抗がない人は、この本より「嫌われる勇気」を読むことを勧めたい。2015/07/27
中玉ケビン砂糖
61
、続編があるということなので感想は次巻に譲ります2015/05/01
ねむねむあくび♪
57
漫画の挿絵が多数で、とても読みやすかった。特にパート5の勇気づけとは、パート3の思い込みの世界から共通感覚へ、が、良かった!!パート4の人間関係と感情も。また再読します。2015/06/15
眠る山猫屋
53
知人・看護師さんからのお薦めにて。フロイトやユングと並ぶ時代人だったとは知らなかった。なぜ二大巨頭に比して名が伸びなかったのだろう(日本だけなの?)。肯定的な思考が光を引き寄せる、当たり前をキチンと段階立てて説明してくれる実践的な哲学という事か。数年前のブームは頷けるなぁ。ちょっと心の片隅に置いておこう。2023/01/21
みゃーこ
49
アドラーの四大理論「自己決定性」「目的論」「全体論」「認知論」「対人関係論」。物語に登場するよくありがちな生きづらさを体現するユカリさんのベイシックミスティクスは誰しも陥りがちな罠からミニチュアアドラーが現れ物語のメンターとして登場し彼女を新たな地平へと導き世界観を一変させるストーリー展開はアドラーの対人関係論「人間のあらゆる行動は相手役が存在する対人関係である」に要約されている。説明文だけだともう少し理論体系を学ばなければ「勇気づけ」と言われても物足りないのだが、物語自体は面白く読めた。2015/08/18