内容説明
堅い菜根もよくかめば、滋養となって心身は健やかになる。本書も、ひとつひとつの言葉をよくかみしめて味わえば、人生をよく生きる標(しるべ)となろう。文政五年(1822年)将軍家斉の時代から現代まで多くの日本人に読み継がれてきた処世修養の書を現代を明るく生きるヒント集として解読。心が晴れる生き方術。
目次
第1章 品格を磨く(評判を気にしすぎない;不注意な一言に気をつける ほか)
第2章 よりよい人間関係を築く(一歩譲れば日々楽し;柔よく剛を制す ほか)
第3章 心に安らぎをもたらす(些事を軽視しない;怒鳴りつけない ほか)
第4章 正しい道を歩む(人生に多くを望まない;有能さをひけらかさない ほか)
第5章 人生を考える(急がずにゆっくりと歩く;あまり無理をしない ほか)
著者等紹介
王福振[ワンフーツェン]
中国山東省煙台の出身。作家。北京金鴻儒教育研究院高級研究員
漆嶋稔[ウルシマミノル]
1956年宮崎県生まれ。神戸大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)入行。北京、香港、広東、国際業務部、上海支店を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うっきー
1
菜根譚ビギナーなので、 沢山翻訳されている中でどれがいいかわからず、まず1冊目読み始めは、ビジネス書的な所から手にとってみました。 本書は、1ページ見開きで、1テーマ。要点と原典と解説を取り上げてある仕立ての導入本といった感じで、読書にまとまった時間を割けなくてもエッセンスを取り入れやすい本でした。2024/11/10
イガラシ
1
生きていく上で大切なことが多く書かれていると思う。この通りになるのは難しいと思うけど、少しでも心穏やかに生きていくことが出来たらいいかなと思うようになった。2014/11/14
tomo
1
やっぱりいい本。生き方の参考に。お勧めです。2010/03/13
Takeru Shimo
0
<要約> 儒教の仁義・中庸、道教の無為、仏教の悟りー中国5千年三大思想を結集したものが菜根譚。 そこから100の文章を抜き出して解説している。 <感想> 儒教、老荘、仏教が本当に程よく入っているなーと思った、既視感が半端じゃなかった、訳者の含蓄が実は為になったなーと感じるところが多い。 <活かせること> ・指差した残り3本は自分を向いている ・英雄は色を好むー色の部首は刀 ・大賢は大愚の如し。ー賢い愚か者になるー学識、面子、地位、権勢は気にしない。 ・口は心の門、意志は心の足。ー慎み、律すること2015/05/17
呑司 ゛クリケット“苅岡
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心安らかに過ごすための本。元より沢庵の尻尾を噛り肴とするように、何度も味わうべき言葉を掲載しているので、今回 洪 自誠さんから感じ入った所を感想とする。楽しみながら学ぶの箇所で、見識の検証が楽しい、だから、我が意を得たりの箇所を読書で発見することは楽しみである。そのことを共感出来る仲間が居れば更に嬉しく思う。洒脱な友と酒を酌み交わしながら、詩を創ることの精神的満足感はこの上ない。朱子「観書有感」にある泉から水が湧くようだ。そう在りたいと思った。2020/05/25