内容説明
1世紀にわたる「伝統と革新」が育んだ和のサービス。
目次
第1章 基本―当たり前のことを着実にこなす
第2章 真心―常にお客さまの視点に立つ
第3章 信頼―誠実に接する
第4章 細心―程よいサービススタンスを保つ
第5章 記憶―創意工夫と努力によって憶える
第6章 教育―スタッフを根幹商品と位置付ける
終章 伝統は革新とともにある
著者等紹介
川名幸夫[カワナユキオ]
1971年帝国ホテル入社。セールス部、宿泊部、企画室を経て1996年帝国ホテル大阪オープン時の宿泊部長。現在は西武文理大学にて、サービス経営学部の助教授を務める。「ホテルの危機管理」「ホテルサービス」などのゼミを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
桜子
8
いつ行っても素晴らしい、従業員の努力の賜物、ホテル業界の最高峰です。長年勤務している知人がおり、歳を重ねるごとに洗練されています。本著の帝国ホテルを利用したことがない海外からの電話対応は心が温まる、誰もが1度は利用したくなる話ではないでしょうか。帝国ホテルではありませんが、この業界は対価に見合わない業務のきつさで人の入れ替わりが激しい。有名どころもしょっちゅう担当者が変わる、従業員の入れ替わり率でも良いホテルかどうか見分けることが出来ます(常連客や出入りできる職種でないと厳しいですが)。
TERRY
3
読みやすい小話の集合体で、道徳(あるいは修身)の教科書みたい。でも全部読めば、伝えたいことが誰にでも理解できる。東京五輪を控えて、このホテルがどう変わっていくのか、続編を読んでみたいですね。2014/08/25
勉強コアラ
3
控え目で質の高いサービスを提供している。2杯目のグラスを置く位置にまで気を使う細やかさ、日本人の繊細さが感じられました。読んでいると背筋が伸びる感じで、おもてなしを体現してきた、著者の風格が感じとられ、読み返すとまた別の気付きがあるかもしれません。2012/10/02
Kazuyuki Hasada
2
東京本社への移動中に読みました。 1時間あまりで読み終えることのできる本ですが、今、出会うことができて本当に幸運でした。 仕事はいつも上機嫌で。 ここしばらく、参ったな、困ったなということが続いていてかなりふさぎ込んでいたのですが、この言葉に出会い、心がとても楽になり、思わず涙が出ました。 必要を実現するのに躊躇は禁物。 いい言葉だと思います。 その先に進むための日々の研鑽。 この言葉にも強く共鳴しました。 シューシャインの誇りなど、 他にもお勧めエピソードが溢れています。 2014/01/22
やたそ
2
今年の弊社新入社員の課題図書だそうで、後輩ちゃんから借りて読んでみた。言わんとしてることも求めていることもわかるけれど、業種も何も違うから、どこまで参考になるのか・・。会社の精神てどこから生まれて浸透して定着するんだろう。不思議。ぜひ一度この精神に客として触れてみたい。2012/08/28