内容説明
いまや物流は生産と販売の狭間にあって、調整に悩んでいる時代は去ろうとしている。原材料の調達―生産―物流という物資のフローと、ストックを包括したロジスティックス戦略を打ち立てるべき時代になりつつあるのではなかろうか。国際化時代において、どこの国で原材料や部品を調達し、どこの国で生産し、どこの市場で売るのかの意思決定は、正にロジスティックス戦略そのものではなかろうか。それから感じるのは、わが国の物流近代化においては、従来は物流コスト削減にみられるようにシステム思考を強調してきたが、これからは顧客サービスなどを含めた戦略的思考を勉強していかねばならないということである。その意味では本書は格好のテキストであるといえよう。
目次
第1章 総合的な物流の概念
第2章 企業経営に占めるロジスティックスの重要性
第3章 顧客サービスとマーケティング
第4章 物流費
第5章 物流成果の監査
第6章 ロジスティックス情報システム
第7章 DRP(物流必要量計画)
第8章 流通と供給のチャネル戦略
第9章 物流計画の策定
第10章 ロジスティックス戦略の実施