イプセン傑作集

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  • サイズ A5判/ページ数 6冊/高さ 22cm
  • 商品コード 9784820594659
  • NDC分類 949.62
  • Cコード C0398

出版社内容情報

解説
藤本宏幸

大正期イプセンブーム全盛の中で刊行された本格的選集。
逍遥門下の早大演劇人が代表作を厳選し翻訳。
底本=早稲田大学出版部版(大正2~7年)

《内容》
第1巻 人形の家 訳・緒言 島村抱月
第2巻 海の夫人 訳・緒言 島村抱月
第3巻 ロスメルスホルム 訳・緒言 坪内士行・島村民蔵
第4巻 小さいアイヨルフ 訳 坪内士行/緒言 島村民蔵
第5巻 野鴨 訳 坪内士行/緒言 島村民蔵
第6巻 ヘッダ・ガブラー 訳 坪内士行/緒言 島村民蔵

H.J.イプセンについて
1828年~1906年
ノルウェー生まれ。
劇作家。
リアリズム劇を確立し、近代劇の父と呼ばれる。
1879年、女性解放をテーマとした『人形の家』を発表し世界的な名声を得た。
以後、81年『幽霊』、82年『人民の敵』など一連の〈社会問題劇〉によってその地位を不動のものとした。
日本においては、坪内逍遥が1892年に初めて紹介、1909年には小山内薫らにより本格的な舞台が上演された。
1911年、文芸協会が松井須磨子主演による『人形の家』を初演、主人公ノーラの〈新しい女〉としての生き方が話題を呼び、イプセン・ブームを引き起こした。

訳・解説(緒言)者
島村抱月
1871~1918
新劇指導者・評論家 東京専門学校(現・早大)卒。
早大教授として『早稲田文学』を主宰、自然主義論を展開。
また、同大文芸協会の演劇研究所講師となり、演劇指導にあたった。
のち、恋愛関係にあった松井須磨子とともに芸術座を組織し、新劇の向上に努めた。

島村民蔵
1888~1970
劇作家・演劇研究家 早大卒。
イプセンやへッペルの影響をうけ、明治後期から数多くの戯曲を発表、出席作『夜叉丸』で劇作家としての地位を確立した。
また創作と並行して、ヨーロッパ近代劇、演劇論、児童劇の研究などを行い、のち芸術学の研究を体系的に進めた。

坪内士行
1887~1986
劇作家・舞踊評論家 早大卒。
叔父坪内逍遥の養子となり舞踊を修め、英米で演劇研究および俳優修業を行った。
帰国後、帝劇で演じたハムレット(大正7年)は好評を博した。
また、宝塚歌劇団、東宝劇団を育てた。
戦後は早大教授として舞踊の創作および評論に活躍した。

推薦のことば
イプセン受容史の先駆
河竹登志夫(早稲田大学名誉教授)
わが国の近代演劇はイプセンによって開かれた。
「人形の家」は松井須磨子という近代女優を生み、日本女性の自覚自立をうながした。
島村抱月が心血をそそいだその翻訳は、九十年後の今も名訳とうたわれている。
抱月はじめ早稲田派の精鋭の訳に成るこの選集は、日本近代の夜明けそのままの、清新の気に満ちている。
イプセン受容史の先駆としても、わが国の近代の再発見のためにも、この刊行の意義はまことに大きい。

新劇再検討のために
毛利三彌(成城大学教授・日本演劇会会長)
三十年来イプセンに付き合ってきたが、今いちばん気になっているのは、結局、新劇はどのようにイプセンを理解してきたのか、ということだ。
このことを考える上で、島村抱月がもっとも重要な人物の一人であることは間違いない。
彼のイプセン論は当時、群を抜いていた。
その翻訳もまた、驚くほどイプセンヘの洞見に満ちている。
坪内士行・島村民蔵とともに彼が出したイプセン翻訳を、改めて身近に検討できるのは有り難いことだ。

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