谷川徹三選集

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谷川徹三選集

  • 谷川徹三
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  • サイズ A5判/ページ数 3冊/高さ 22cm
  • 商品コード 9784820581963
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0395

出版社内容情報

解説
佐々木斐夫(成蹊大学名誉教授)
底本
斎藤書店版(昭和21~22年刊)
体裁
A5判・上製・クロス装・函入・各巻平均340頁

○終戦直後に著者自らが選んだ、谷川哲学の集大成!
○哲学・文学・芸術の各領域における主要な作品を網羅。
○復刻にあたり新たに佐々木斐夫による解説を付し、人と思想をたどる。

復刻版刊行によせて
佐々木斐夫
先生は観念のカテドラルを築くようなタイプの哲学者ではなかったし、自ら共感を覚えていたノヴァーリスに類する断章(フラグメンテ)や格言(アフォリズム)を旨とする思想家でもなかった。
ここに編纂されている四十数篇の作品は、おおむね戦中戦後すぐの時期に書かれた単行本や講座類から、自ら抜粋し再編された前半生の仕事の集大成である。
このあともちろん先生はさまざまな分野(ことに美術)にわたって、大らかな執筆を続けていられる。
しかし後半生は主として文化事業や文化行政―諸雑誌の編集長、国立博物館次長、大学の教授・学部長・総長、世界連邦政府運動など―における活動に生活の中心の場を移され、それぞれの立場で多大の業績を挙げられている。
したがってここに復刻される三巻の論文集は、先生の思想の形成を窺い、同時にその文筆活動の主意を把握するには、不可欠の文献としての価値をもつものだろう。

推薦のことば
一すぢの慈光
阿川弘之(作家)
学生の頃、「東洋と西洋」と題する谷川先生の講演を聞いて感銘を受け、以来、亡くなられるまで五十年間、個人的にも親しくして戴き、多くのことを教へられた。先生の学識はその演題通り、広く洋の東西にわたり、美術、文芸、哲学、宗教、社会思想、色々な分野で深く透徹してをり、而も、人を見る眼がいつも温かかつた。
選集の復刻は、今の混濁の世に一すぢの悲光を放つて、学問芸術を志す新しき世代への大きな指針となるであらう。

内容
第1巻
詩と哲学
*哲学と芸術についての評論
孤独/雨の霊魂/夜/漂泊/「われ」と「われら」/偽作/流行/山/庭苑/茶の美学
第2巻
文化と教養
*講演の速記、原稿を中心に纏めた
読書について/教養といふこと/ヒューマニズムについて/芸術/教養としての文学/如何に生きるべきか/考へるといふこと/雨ニモマケズ/都市文化について/再説日本人のこころ/日本語と日本精神/音楽と日本文化
第3巻
生活と文学
*文芸に閥する評論
新文学への道/現実の豊富と文学の豊富/社会性の問題/世界文学と日本文学/文学と民衆/政治の文学支配について/国語の諸問題/哲学と文学/文芸評論家と社会評論家/文学形式問答/形式主義再論/個性の文学と類型の文学/事実・真実・真理/リアリズムと構成の問題/私の見た志賀さん/「暗夜行路」覚書/古風な新鮮、或は新鮮な古風について/源氏物語一面/源氏物語の現代語訳/西園寺公の墓碑銘について/評論の文体/ヴァレリの一句をめぐつて/否定の精神について

谷川徹三
略歴
明治28年(1895)愛知県常滑町(現・常滑市)生まれ。
哲学者、評論家。
大正11年京大哲学科卒。
同志社大学講師を経て法政大学哲学科教授。
のち法大文学部長、総長。
その間、雑誌『思想』の編集、『婦人公論』編集長、帝室博物館(次長、館長は安倍能成)などの仕事に携わった。
大正知識人の典型と評され、西田幾多郎、和辻哲郎、有島武郎、志賀直哉、三木清、林達夫ら当時の代表的教養人との交流の中で、思想・芸術・文学と広汎な領域で評論活動を続けた。
また、宮沢賢治に関する著作も多い。
戦後は世界連邦運動に共鳴、平和運動にもかかわった。
詩人の谷川俊太郎は長男。
平成元年(1989)没。