内容説明
本書では文化の壁を乗り越えることで日本文学の議論をしようとしている。そうした議論の中で、三島文学がどう見えるか、そして三島文学の発展過程がどうなっていたかが議論される。小説家は処女作へ向かって成熟するという言葉がある。三島もその例外ではなかった。さなぎが蝶に変身するように、新芽から葉が伸びるように、三島文学も処女作から展開し、開花した。それでは三島文学にどのような原型があり、それがどのように発展していったのか、それがここでの議論の眼目である。
目次
第1章 プリミティヴ―構造と根茎隠喩(「酸模」の梗概;エピグラフ ほか)
第2章 検証―形成の過程(「座禅物語」「鈴鹿抄」「暁鐘聖歌」;「館」 ほか)
第3章 定着―構成・構造の戯れ(「花ざかりの森」の構成;中核的機能体としてのシークェンス ほか)
第4章 完結―変奏と予兆(考察への導入;『仮面の告白』の構成 ほか)
著者等紹介
テレングトアイトル[テレングトアイトル]
1956中国内モンゴル自治区生まれ。モンゴル族。1983内蒙古大学日本語日本文学学科卒業。1984北京日本語研究センター修了。内蒙古大学講師を経て日本留学。1987東京外国語大学大学院モンゴル語科研究生、1988~1993大正大学大学院博士前期・後期。1993~1998東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程(現超域文化科学専攻)、1998博士号取得。現在北海学園大学人文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



