人間の記録<br> 亀井勝一郎 - 我が精神の遍歴

人間の記録
亀井勝一郎 - 我が精神の遍歴

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784820557708
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0323

出版社内容情報

人間の記録 第110巻 亀井勝一郎 「我が精神の遍歴」

四六版 本体1,800円
ISBN4-8205-5770-X

亀井勝一郎(1907~1966)北海道出身
作家・思想家。日本古典の中に魂の拠り所を見出し「日本浪漫派」
を創刊。文学とともに仏教研究にも没頭。大作『日本人の精神史研究』
などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

2
「人間に孤独感を抱かせる最初のものは家族」「どこへ行っても大人達から特別鄭重に待遇されるということが、少年にとっては受難」「人は人生に対して全責任など負えるものではない。その名において自決した人を僕は疑う。負えないからこそ自決したと考える方が真実であるに決っている」等々々、頷ける箇所ばかりで読んでいて痛かった。後半、「対話篇」みたいになるのはちょっと戸惑った。2018/07/16

T. Tokunaga

1
内容的にはすばらしい。カミュやサルトルといった同時代人は超えているように思うし、ラッセルのような偉大な知性とも対照できる。しかし、ラッセルと比べればわかるのだが、この本には、中身はあるが文体がない。すなわち、文体として、意図的にか、または自然にか、明晰ながら魅力を欠き、また単純なものを採用しているので、文学的なたのしみがないのだ。これでは、文学と政治の協力というのも無理な話だな、といわざるをえまい。2023/03/27

1
「この人は弱いなあ」読みながら感じたことである。しかし、その内面の弱さの告白が、俺の心を動かしたのも本当で、同じように青春を生き、罪の意識や道徳観の揺れというものを経験した人間の一人として、思うところがあった。「富める者」が罪悪感を抱くところ、それによって社会主義運動に駆り立てられるところは太宰治と共通するところだが、太宰と違ってこの人は、真面目すぎるんだろうな。というか、不器用なんだろう。2009/12/14

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