内容説明
隣国の漢文説話集を平易な口語に編訳。実在の高官や妓生、盗賊に妖怪、貴顕衆庶の夫や妻が、侠気と情義、艶笑と血涙、謹厳と詭計と奇々怪々の世界をくりひろげる、李朝社会の万華鏡。
目次
１ 倭乱前後
２ 忠義と報恩
３ 詭計と反抗
４ 女難と福運
５ 夫と妻のあいだ
６ 妓女たちの義と理
７ 快男子の世界
８ 富へ至る道
９ 市井の風景
１０ 不思議と怪異
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
8
李朝説話集の抄訳本。42篇載っているが全体量の2割ほどらしい。秀吉や清正の名前が見られるのがいかにもという感じでワクワクしたが、しばらく読んで私に合わないとわかったので途中から流し読み。2023/04/25
ワッピー
1
李朝朝鮮の漢文説話集で義理人情、怪異、計略などいろいろな説話の抄訳。儒教文化とはいえ、妙に融通無碍で、落としどころの角度が中国とも日本とも違います。オデッセイアのキュプロクスエピソードと共通する話もありました。2011/12/04
