出版社内容情報
*本書は.「社会教育者事典・増補版」(1989年、小社刊)を復刊したものです。
学校、家庭、社会の連携と協力に努めてきた、社会教育における、主要人物の生涯と業績(評伝)を事典として閲覧しやすくし、巻末に「社会教育年表」を加えた決定版です。
青鞜社、青年団運動、修養団、日本青年館、友愛会、満蒙開拓少年義勇軍、YMCA、ボーイスカウト、PTA、日本母親大会……社会の改革を目指した、さまざまな団体をリードした社会教育者たちを中心に、有名・無名を問わず、その情熱で社会に大きな影響を与え続けた120名の生涯と業績をたどる。
◆特色
「社会教育」に光をあてた人物史事典
近世の大原幽学・二宮尊徳、明治の西村茂樹・下田歌子、戦前期に民間で盛り上がりをみせた修養団運動の蓮沼門三、女性の権利獲得に尽力した平塚雷鳥・河崎なつ、など。民間教育、勤労奉仕、女性・児童の福祉などの活動により人々を力づけてきた人物を、広く「社会教育者」として13群に分類。全120名の生涯と業績を偏りのない記述でまとめた人物史事典です。
教育史の空白を埋める内容
社会教育活動は、学問的な対象とされることが少なく、レファレンス資料が充分とはいえません。本書は、その重要性にもかかわらず人物事典で取り上げられることが稀な、戦前の社会教育運動や修養団体、農村での青年教育、戦時教学行政、戦後の青年団運動に関わった人物も多く収録しました。教育史研究の空白を埋める必備レファレンスです。
充実の附録=「社会教育年表」
本書の編著者・成田久四郎は長年、日本青年館の調査研究室長などを歴任し、社会教育の中核で活動してきた人物です。その経歴を生かした巻末掲載の「社会教育年表」は、明治元年から平成に至る、約100頁の労作。社会事業や教育に関心をもつ方々に待ち望まれた参考資料です。
成田 久四郎[ナリタ キュウシロウ]
(なりた・きゅうしろう)