出版社内容情報
人間の記録 第95巻 双葉山定次 「相撲求道録」
四六版 本体1,800円
ISBN4-8205-4341-5
双葉山定次(1912~1968)大分県出身
歴史に残る69連勝、全勝優勝8回をなし、特に戦時下に、人気を
博した名横綱。1945年に時津風親方を襲名。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
12
栃錦に続いて読破。自伝という点では栃錦よりもあっさりとしている感じはあるが、横綱として力士としての心・技・体、特に心の面について重点的に語られておりその後伝説的な存在となった一端が分かる。2020/04/30
イケタク
2
評価⭐︎⭐︎⭐︎ 角聖と言われる不世出の大横綱双葉山の自伝。 連勝を続ける中での気持ちの変化や葛藤が描かれた作品。
Hiroki Nishizumi
2
事実上「横綱の品格」の再読である。p.85の眼にたよらぬの項、心身一如の解説は素晴らしい。 また戦時中の勤労動員で靴を履いたため親指の「さぐり」がにぶくなったこと。基本に忠実に「ケレン」のない相撲を目指していて、それが怪我の少なさにつながったと考えていること。さほど強くないが、どの相手よりただ一枚強い、と評されていたこと、などなどレベルが高く深い内容が参考になり、今後の指標としたい。2012/05/29