出版社内容情報
本書は従来の異文化論とは一線を画し、
一貫して異文化理解とは 「人間理解」 であるとの立場から、
その普遍的視点を模索する。
6人の先鋭の研究者による、
やがて到来する多文化共生社会に向けた、
異文化理解のための絶好の指南書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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自分も誰かから見れば異人ということに気づくことがまず大切。ステレオタイプを打破するには次2点が必要:①歴史から考え直す②ステレオタイプを相対化すること。日本人の外国イメージに対する般化志向改善のため、自省を促す「バッファー(p.91「文化的な差異への意識的な配慮」)」という概念の導入が望ましい。グローバル化する世界では、文化の多様性を互いに認め、受け入れ、尊重する「多文化」社会の実現が求められる。均衡した力関係の元でのみ異文化交流は進む。【続く】2022/05/31