出版社内容情報
1911年、智恵子が光太郎の前に現われた。
光太郎は、彼女への思いを詩にしたためた。
貧苦の中、同棲をはじめた二人は、芸術制作に励むが、やがて智恵子は心を病み、光太郎が献身的に看病をすることとなる。
病む智恵子は千数百点にものぼる紙絵を作った。
一方智恵子の死後、光太郎が変わらぬ愛を綴り、世に出したのがレクイエム『智恵子抄』であった。
■収録作品
人に
或る夜のこころ
或るおそれ
或る宵
郊外の人に
冬の朝のめざめ
深夜の雪
人類の泉
僕等
愛の嘆美
晩餐
樹下の二人
狂奔する牛
蛤
夜の二人
あなたはだんだんきれいになる
あどけない話
同棲同類
美の監禁に手渡す者
人生遠視
風にのる智恵子
千鳥と遊ぶ智恵子
値ひがたき智恵子
山麓の二人
或る日の記
レモン哀歌
荒涼たる帰宅
亡き人に
梅酒
うた六首
千恵子の半生
九十九里浜の初夏
智恵子の切抜絵
人に
いやなんです
あなたのいつてしまふのが-
花よりさきに実のなるやうな
種子よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理屈に合はない不自然を
どうかしないでゐて下さい
(『詩集 千恵子抄』本文より)
年譜・北川太一



