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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
28
「図書館は人間を育てるところ」そう語るのは図書館写真家の漆原宏さん。本書は80年代初頭の写真を中心に編集した写真集。あの頃に嗅いだ図書館の匂いが、どこからともなく鼻をくすぐってきて遠い記憶を手繰り寄せます。私はどんな表情を浮かべ、本と対面していたのだろう。【将棋世界】片手に眉間に皺を寄せる少年だったり、母の読み聞かせに笑顔をみせる幼女だったりしたのかしら。21世紀の図書館は地域のコミュニティとして、その役割を益々担う発信源であって欲しい。誰もが集える文化発祥の尊い先端として。2017/06/10
けんとまん1007
26
先の本の写真よりも、古い時のもの。白黒写真が、懐かしさを倍増させてくれる。風景は変わっても、通じるものがある。やっぱり、図書館が大好きだ。2018/06/15
ヒラP@ehon.gohon
25
僕もやっぱり図書館が好き。図書館好きでないと、あまり意味を持たない写真集ですが、人生の大半を図書館と一緒にいたような気がする私です。2021/11/26
white
17
図書館を利用する人に焦点を当てた写真集。図書館でオススメ本として並べられていたので何気なく手に取ってパラパラと捲くってみると、子どもに対する温かな気持ちが写真から溢れていて自宅で読み直し。撮影された年代によって、その時代の服装や街並みが映し出されていて、自分の幼少期と重ね合わせながら読み進めた。巻末のインタビューで、「ぼくの写真って、床に寝っ転がって、子どもたちと面と向かって同じ目線で撮りますからね」とあり、きっと何度も腰を屈め、膝を曲げ、床に座り撮影したのだろうと想像力を膨らまして楽しくなりました。2017/06/19
ぽけっとももんが
11
本のそばにいる人たちは、みな楽しそうである。今の時代も、昭和の頃も。わたしの故郷には公民館の一角の図書室しかなかったけれども、近所のピアノ教室に家庭文庫があった。同じ本を何度借りても何も言われなかったのは、わたしの読書体験の中でもとても重要な宝物だ。わたしもやっぱり図書館が好き。そして息子たちにもそれを伝えられて本当に良かった。2017/08/30