内容説明
相沢すずは生きていた。クリスマスで賑わう街、リュウのためにケーキを盗んで警察に突き出されそうなったすずは、磯貝という男に助けられる。しかし、ホッとしたのも束の間、磯貝はサーカス団の団長で、すずは自分がサーカスに売られたことを知る。しかもそこには、あの憎き京子・真弓母娘がいた。京子と真弓の執拗ないじめに苦しむ日々のなかで、すずは空中ブランコ乗りの稔という少年に、ほのかな恋心を抱く。しかし、稔が妹のように可愛がる恵は、重い心臓病にかかっていた。果たして、恵を死の淵から救うことができるのか、そして稔たちを本当に守ることができるのか、すずの運命は…。