内容説明
テンプラ、カステラ、コンペイトウ、カルメラ、おじや、炊き込みご飯など、20種類の南蛮料理ガイド・エッセーを収載。織田信長、徳川家康も食べていた。
目次
1 暖廉分け独自の道を歩んだ日本流南蛮料理
2 食の伝承日本で育まれていった南蛮料理
3 味覚の差日本に根づかなかった南蛮料理
4 真相発見南蛮・日本を結ぶ歴史のかけ橋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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1992年刊行。日本テレビ「謎学の旅」という番組で、現地と資料を調査した取材を通して、南蛮渡来とされる日本に根付いた食べ物と、現地のものを紹介。90年代のバックパッカーやエスニックブームを体験している人には懐かしい一冊。天ぷらや金平糖、ボーロなどのお菓子が現地ではずいぶん違ったものだったり、現地と日本ではずいぶん違う運命をたどっていたり、すでに幻になっていたり…調査が難航すればするほど燃えていく筆者の好奇心と執念もすごい。現地の人の温かい対応がほっこり和む。素晴らしい体験ができた筆者の記録を共有できる。2020/11/25