大正に学ぶ企業倫理―激動する時代と新たな価値観の芽生え

弦間 明/荒蒔 康一郎/小林 俊治【監修】/日本取締役協会【編】

生産性出版（2010/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 267p／高さ 20cm
• 商品コード 9784820119388
• NDC分類 335.21
• Cコード C2034

内容説明

大戦景気、成金、そして不協和音。社会の歪み・個人の尊重・企業の社会化・目覚める経営者。歴史は繰り返す。揺れ動いた時代を新たに見つめ直し、企業と社会のあり方を探る。

目次

第１章　大正時代の企業と社会
第２章　成金の盛衰と実業家のヒューマニズム
第３章　自動車産業等国産化の芽生えとその背景
第４章　大正時代の企業経営にみるイノベーションと企業倫理
第５章　大正時代の野村財閥
第６章　根津嘉一郎と東武鉄道
第７章　大正時代の商社
第８章　座談会―大正に学ぶ企業倫理

著者等紹介

弦間明［ゲンマアキラ］
株式会社資生堂相談役。１９３４年山梨県生まれ。５９年３月早稲田大学を卒業し、同年４月株式会社資生堂入社。８２年資生堂コスメティチ（イタリア）社長、８７年取締役チェイン部長、代表取締役専務、副社長を歴任後、９７年代表取締役社長に就任。２００１年会長、０３年に相談役。０２年フランス共和国国家功労章受章。０５年旭日中綬章受章

荒蒔康一郎［アラマキコウイチロウ］
キリンホールディングス株式会社相談役。１９３９年生まれ。６４年３月東京大学農学部を卒業し、同年４月麒麟麦酒株式会社（キリンホールディングス）入社。７６年米国留学。７９年小岩井乳業出向、９４年取締役。専務取締役医薬事業本部長、専務取締役医薬カンパニー社長等歴任後、０１年代表取締役社長。０６年代表取締役会長、０９年相談役

小林俊治［コバヤシシュンジ］
早稲田大学商学学術院教授。商学博士（早稲田大学）。１９３９年生まれ。６２年早稲田大学第１商学部卒業後、同大学院商学研究科博士課程単位取得退学。日本経営学会理事長、日本経営倫理学会会長を歴任。経営戦略学会会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[RISK]

日本史の勉強になりました。何だか「倫理的であること」が経営者の条件である、という気がしてきますが、今も当時もそうでもない人は多数いる（と思われる）わけで、それは何だか悲しいな、と。描かれている「登場人物」が皆情熱を持って仕事をしているのがうらやましいです。

2010/07/23

[いかちょー]

大正時代の背景の記述の多さに対して「企業倫理」の記述が少ない。学ぶべきポイントを明確にするなどの工夫と共に、もっと「企業倫理」という点にフォーカスすべき。取締役のそうそうたるメンバーが監修しているのだから、エグゼクティブ・サマリを載せる位の感覚を持って欲しい。6章東武鉄道、7章三井物産と鈴木商店の話は参考になった。本書は「江戸」「明治」に続く第三弾とのことだが、同様の内容だと期待薄。「昭和」も出すつもりなら、もっと内容の吟味が必要。

2010/04/13