内容説明
ボレロ、ルンバ、アフロ・キューバンなどさまざまな音楽を発展・融合させた特異な歴史をもつ音楽大国キューバ。音楽実践が生活と親密に関わる国で営まれる芸術音楽とはなにか?フィールドワークを通してハバナに暮らす人々の語りを収集・分析することにより、人々の生活と音楽が結びつくダイナミズムを描き出す。
目次
1(ハバナの生と音楽に向けて;ハバナの生と音楽の現在;ハバナの生の空間;内と外のはざまで)
2(楽器と人との相互に触発する関係―学習プロセスを焦点に;音楽の複層性とその移行;オーケストラの生成―集団の生成としての音楽実践)
3(流れる音の向こうへ;音楽的人間)
著者等紹介
田中理恵子[タナカリエコ]
東京生まれ。国立音楽大学卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。キューバ国立芸術大学客員研究員、早稲田大学助手を経て、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員、東京工業大学ほか講師。専攻、文化人類学、音楽論。社会連携活動として、社会福祉法人青丘社講師(民族音楽)、AJIA‐CO代表(多文化共生プロジェクト)を務めるほか、さまざまな事業に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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