内容説明
なぜ、老舗メーカーのしょうゆが「アメリカの食卓」に溶け込んだのか。50年前から続く世界への挑戦とその経営論をリーダーが語る。
目次
第1章 ゼロからの出発―アメリカ市場での挑戦
第2章 世界市場への挑戦―デファクトスタンダードを目指す
第3章 事業・組織改革とスピード経営の推進
第4章 変貌する日本型経営とグローバル人材の育成
第5章 経営者の条件と企業の社会的責任
第6章 グローバル経営の未来―日本発展の条件
第7章 食育の時代と日本の食文化のグローバル化
著者等紹介
茂木友三郎[モギユウザブロウ]
キッコーマン株式会社代表取締役会長CEO。昭和10年2月千葉県生まれ。昭和33年慶應義塾大学法学部卒業後、同年4月キッコーマン株式会社入社。昭和36年米国コロンビア大学経営大学院(経営学修士課程)卒業。平成7年2月キッコーマン株式会社代表取締役社長CEOに就任。平成7年4月~平成15年4月経済同友会副代表幹事。平成15年7月より新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)共同代表。平成16年6月キッコーマン株式会社代表取締役会長CEOに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
33
食文化としての根付き。長期的視野に基づく、物心両面での現地化。Back to Basic!独特な戦略がない点が戦略。結果論として、”外弁慶”な企業文化となった印象。先日読んだ日経ビジネス記載の「日立」を彷彿。加えて、結果責任を問うと共に、敗者復活重視の経営姿勢に好感。対戦中の抑留キャンプでは、日系の方々の心の支えになったと推察。私自身のUS時代も本当に助かった。田舎のKSですら手に入る”ローカル版”。丸大豆醤油と味は違えど、故郷日本の”味”だもんなぁ。感謝!2015/08/18
Kentaro
15
キッコーマンがアメリカでの現地生産、現地化、社会と共生する企業作りから欧州でのレストランを足掛かりにマーケット開発したり、台湾の統一と組んだ中国、アジア展開といったグローバル化の歴史から始まり、グローバル経営から組織の再編成、プロマネ制度による採算管理、グローバルレベルでの人材育成、経営者の責任とグループ全体での社会との共生、食育と日本食の世界展開など紹介しています2016/06/26
ももんが
1
日本ならほぼどこの家にでもある醤油。キッコーマンはタイトルどおり、営業利益の五割は海外で稼いでいるということを、この本を読んで初めて知りました。60年ほど前から老舗であっても経営の多角化と国際戦略に取り組んでいたとは。 アメリカはもとより世界への進出、企業の「革新と差別化」、社会的責任、今後の食文化教育等々、12年前に書かれた書籍とは思えないほど、現在の経営者や社会人に求められる事柄が記されています。 2019/07/03
Yuki Nishii
0
地道に営業活動をし、アメリカに合わせた形で醤油市場を広げた。 世界も同様。 日本食ブームのきっかけを作ったキッコーマンの、挑戦姿勢に憧れる。2017/03/01
hosojin
0
修士論文の方向性を考える上でいろいろなヒントが得られた一冊。