内容説明
抜本的・恒久的対策を。近年、中高年のリストラという名目で人件費を削減しようという動きが顕著である。しかし、これはあくまで短期的・緊急避難的な対策であり、将来同じような不況に見舞われれば同じことが繰り返され、そのたびに従業員にストレスを与え、労働意欲を萎縮させてしまう危険性がある。抜本的・恒久的対策として必要なのは、人件費を企業の業績に連動させることである。つまり、売上高や利益が増加すれば人件費を増やすことができ、減少すれば人件費を減少させる仕組みをつくることである。本書は、財務の視点から見た人件費の変動費化について、極力、具体的な事例を含めて解説に努めたものである。
目次
第1章 企業経営と人件費管理
第2章 企業業績と人件費の変動費化
第3章 短期面の人件費の変動費化
第4章 長期面の人件費の変動費化
第5章 その他の人事制度と人件費の変動費化
著者等紹介
平井謙一[ヒライケンイチ]
昭和19年岡山県に生まれる。昭和42年青山学院大学経済学部経済学科卒業。昭和42年株式会社三井銀行(現三井住友銀行)入行。昭和61年株式会社三井銀総合研究所(現SMBCコンサルティング)派遣。平成8年株式会社さくら総合研究所(現SMBCコンサルティング)コンサルティング部人事戦略室室長として人事、財務コンサルティング業務に従事。平成10年独立、平井財務人事研究所代表。人事、財務コンサルティング、研修・セミナー講師、執筆活動等に従事。中小企業診断士。社会経済生産性本部、金融財政事情研究会等セミナー講師
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