内容説明
これまでさまざまな中学校で総合的学習の試行が行われてきた。その多くは「環境」とか「福祉」といった大きなテーマを設定し、そのテーマに沿った学習内容で構成されているが、現行の学習指導要領（平成元年）の枠組みにある道徳、クラブ活動・学級活動といった特別活動、場合によっては選択教科を総合的学習に活用していくことができる。また、修学旅行や遠足といった校外での学校行事を総合的学習に活用することも可能である。本書は、こうした枠組みの活用のなかで試みられてきた総合的学習の実践事例集である。
目次
１ インターネットを用いて海外の天文台とつなぎ，リアルサイエンス体験を世界の子どもたちと共有しよう
２ 再生加能なエネルギー資源である炭を校庭で燃く
３ みじかな素材で、役立つものを、英文マニュアルで作る
４ 身のまわりの色彩の豊かさと、自己の色彩感覚を発見する
５ ルールを自由に考え、スポーツが苦手な人も生きいきとプレーできるニュー・スポーツをつくる
６ フィールドワークを通して、地域の自然と人間の望ましいかかわりかたを知る
７ さまざまな言語の学習を通して、世界の人々の生き方や考え方に触れる
８ 暮らしの中の季節を探ることを通して、世界が広がる活動
９ 南北問題を通して、本当の豊かさを考える
１０ ヒロシマでの交流、対話の中で、風化する「平和」を考える
