内容説明
1997年7月タイ・バーツの急落に端を発したアジア金融危機は何をもたらしたか。その政治社会的変容を現実に即して実証的に検証した。
目次
第1部 総論(回想の東アジア金融危機―何が起きていたのか;アジア経済危機の政治的側面―論点の整理)
第2部 実証研究(政治体制と経済政策―インドネシア、マレーシア、シンガポールの事例;東アジア金融危機の政治社会的影響;景気後退の生活水準への影響―インドネシア、マレーシア、タイ;世界銀行・IMFの構造調整レジームと日本の政策―ベトナムとインドネシアの事例;アジア通貨危機と途上国開発行政のあり方―成長と公平の両立は可能か?)
著者等紹介
下村恭民[シモムラヤスタミ]
1940年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、コロンビア大学経営学大学院修士課程修了(MBA)。海外経済協力基金(現国際協力銀行)経済部長、埼玉大学大学院政策科学研究科教授を経て、現在、法政大学人間環境学部教授、国際協力銀行監事。専攻は国際協力、アジア経済
稲田十一[イナダジュウイチ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。日本国際問題研究所研究員、山梨大学助教授、ハーバード大学国際問題センター客員研究員、世界銀行政策調査部・客員教授を経て、現在、専修大学経済学部教授。専攻は国際協力論、対外援助政策分析
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