内容説明
1985年から2019年までの産経新聞「正論」欄101篇をすべて収録。書き下ろし40枚。不確定の時代を切り拓く洞察と予言、西尾評論の集大成。
目次
第1章 国家の意志(平成元年‐平成五年)
第2章 日本政治の不在(平成五年‐平成八年)
第3章 歴史戦争(平成九年‐平成十四年)
第4章 繰り返す朝鮮半島問題(平成十四年‐平成十七年)
第5章 平和主義の病理(平成十九年‐平成二十三年)
第6章 日本民族の哲学(平成二十七年‐平成三十年)
第7章 外国人労働者と大学入試問題(昭和六十年‐昭和六十三年)
おわりに(平成三十一年)
著者等紹介
西尾幹二[ニシオカンジ]
昭和10(1935)年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院文学修士、文学博士。電気通信大学名誉教授。専攻はドイツ思想と歴史哲学。保守思想を代表する言論知識人として活躍。新しい歴史教科書をつくる会初代会長。平成6年第10回正論大賞、平成27年春の叙勲で瑞宝中綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tomo
13
☆☆☆☆ 30年以上前に、“日本は民主的で平和を愛する国家になる“とよく言うが、同様のことを言っていない国はなく,この時点で何も言っていないに等しい。うーん確かに。現代も30年前とまったく変わっていない、いや悪くなっている。😩 この頃からすでに、”品位も責任感もない自民党“と著者には思われていたのか。代替政党がない当時と違って、堪忍袋の緒が切れた人たちが立ち上がって新しい選択肢も出来ている。そこに期待したい。2025/01/18
にゃんにゃんこ
9
戦後日本は、アメリカの保護の下で歴史と文化を失い、アメリカナイズされてしまった。 独立と言う気概を無くした日本の国内には、虚無感、閉塞感、拝金主義に覆われ、日本人の心を蝕んでいる。現在の病理に嘆く、保守の重鎮の言葉は重い。2024/02/11
都人
3
著者の本は、「異なる悲劇 日本とドイツ」以来二作目。新聞に連載した「平成年間」の評論をまとめたもの。我々が日頃マスコミから受ける情報とは異なる視点が多く、視野が広がる。2020/07/12
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