内容説明
住民ドン引き、日本中から集結した「反原発」の実態をルポ。震災から4年5カ月、誰が日本を滅ぼすのか。
目次
第1章 再稼働を「妨害」した人々(5回連続ボーナスゼロ疲弊する九電社員;苦情対応、汗だくの点検…過酷勤務続く ほか)
第2章 過激化する「反原発派」の実態(「インチキ署名」で保育園児も「反原発派」に;ネットにあふれる署名集めの「武勇伝」 ほか)
第3章 代替電源は「輝ける未来」か(景観を蝕む黒いパネル群;福岡市の面積と同じメガソーラー申請 ほか)
第4章 列島を覆う「原発ゼロ」の暗雲(電気料金が3割上がった北海道;基幹産業の悲鳴「本当に深刻」 ほか)
第5章 情緒的な「脱原発」を振り払え(長崎で命がけの救護活動をした永井博士;「原子力は恐ろしいけれど文明を進歩させる」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
56
川内原発の再稼働に向けた状況のもとで、反原発派や過激派がどう主張し動いたのか、電力業界はどう対応したのか、原子力規制委員会の判断や安倍政権のエネルギー政策の現状を踏まえて分析したルポ。本書で原発廃棄物を最終どう処理すべきかに触れていないところがとても疑問。2023/03/19
ゆきまさくん
2
川内原発の再稼働まで、反原発はどう動いたか、何が起きたのか。司法はどう対応したのか。またそれに対して電力業界はどう対応したかというもの。情緒的な脱原発では、地方の経済は成り立たない。なお本論から少しそれて、原発に代わりうる代替電源について、一章を割いて記述しているが、メリットやデメリット、注目点がまとめられていてわかりやすい。またシェール革命についても、日本から見た課題点も参考になる。2019/01/05