「世論」の逆がおおむね正しい - 西部邁ゼミナール

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784819111881
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

54
技術文明への依存に警鐘を鳴らしておきながら、なぜ原発保持という結論になるのか。また、脱アメリカと言いながら、なぜ核武装を訴えるのか…それはアメリカと同じ道ではないか。だがこの二点を除けば西部さんの話は筋が通っている。グローバリズムを技術文明の押しつけと見る点は大いに賛同する。とはいえ、いざとなったら軍事力を行使するしかないと判ってはいても、餓えや死を想像すると身が竦む。物質文明をシャワーの如く浴びて育った私には、戦中世代の経験や覚悟が不足している。今のところ戦争を忌避する自分の非現実性を容認するしかない。2014/09/17

姉勤

18
この逆説と皮肉が通じるだろうか? TOKYO-MX毎週土曜の番組の薫陶があるからすんなり入るが、今や1億総白痴化から更に退行して、全てにおいて駄々を捏ねはじめた日本住人たちの肚に落ちるだろうか。震災という自然の教訓も害悪なデマへと変わる有様に、経験からも学べない愚者未満たちが扱う原子力、軍事力以上に危険な代物は「情報」ではないかと。幾ら耳障りの良い御託を並べ、軍事や汚染を避忌しようと、ものの道理を判断出来る力が無ければ、エゴに付随する大規模な人類犯罪は何時でも何処でも起こる。人様を市民と括ることなかれ。2013/02/04

ちなつパパ

6
テレヴィジョンで日々垂れ流しされるバラエティ番組を何も考えんと楽しんでいる人々、日々のニュースも「反日・左翼の正義感というフィルタ」がかかっている現実に気づかない人々を西部先生は◯民といっているのだろうな。元「全学連中央執行委員」として左翼思想にどっぷりと浸かった経験があるこそ語ることができる保守思想がここにある。そんな気がした。2014/02/23

Hiroki Nishizumi

6
西部邁はわりと好きで何冊か読んだりしている。この本も興味深く読めたが、以前に比べインパクトを感じなくなってきた。斬新な文のようでも、なんとなく西部邁ならそうだろうな、と感じるようになってしまった。でも内容として是非はともかく一読には値すると思う。2013/10/07

タカナとダイアローグ

5
2012年頃の本。民主党政権で震災がおきて原発問題が深刻だったころの空気感を感じることができる。戸山先生の科学的思考と一緒に買ったけど、たぶん同じ人が売ったのだと思っている。放射能の情報に振り回されてしまう前に、専門家に頼り切らずに科学的リテラシーを身につけましょうと。西部先生は過激なことを言っているわけでなく、論理的に考えると妥当なことを議論していると思う。リスボン大地震に直面したカントが判断力批判を書いたのは初めて知った。危機に直面したとき、騒ぎ立てるだけでなく冷静に考え続けたい。危険と危機の違い2022/09/30

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