次の中国はなりふり構わない―「趙紫陽の政治改革案」起草者の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784819111652
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0098

内容説明

天安門事件後16年にわたり自宅軟禁された趙紫陽元総書記。その政治改革チームの一員として実際の改革案を起草した著者は、中国における政治の手がつけられない現実を知った―自由経済と独裁政治の矛盾、その矛盾をかき消すための買収と囲い込み、弾圧、洗脳、結果としての超格差、これらを正当化するための対外膨張。日本と世界に大きな脅威を与えることになる次世代中国の「思考」が明らかになる。

目次

第1章 趙紫陽「改革」と中国の呪縛(〓(とう)小平と趙紫陽「改革」の根本的違い
どのような改革を進めたか ほか)
第2章 独裁のための政治的囲い込み戦略(表裏をなす経済自由化と専制政治;政治的買収と政治的囲い込み戦略 ほか)
第3章 経済発展と専制政治の矛盾(二〇〇一年で中国の改革は終結した;社会改革は行われたことがない ほか)
第4章 政治操作の手法と限界(安定維持に使う四つの手法;「鳥かご改革」の限界 ほか)第5章 趙紫陽「改革」と私(人民日報から党中央へ;怖いもの知らずの論壇デビュー ほか)

著者等紹介

呉国光[ゴコクコウ]
カナダ・ビクトリア大学中国研究及びアジア太平洋関係講座教授、政治と歴史の両学科の終身教授を兼任。中国山東省臨沂生まれ。1981年、北京大学卒業。中国社会科学院院長秘書、『人民日報』評論部を経て、86年、翌年の中共第13回党大会に提出する報告書のため、趙紫陽総理主導下の「政治体制改革研究チーム」に参加。「政治体制改革の全体的設計」起草の一人。天安門事件の起こる直前、89年4月出国、渡米留学。ハーバード大学とコロンビア大学のそれぞれのポスト・ドクター、香港中文大学の政治と行政学部副教授を経て現職

廖建龍[リョウケンリュウ]
1952年、台湾より来日。59年東京大学卒業、同大大学院進学、農学博士。83年に日本国籍取得。日本企業の中国市場への進出に携わる。95年より台湾と中国の政治・経済の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

uuuki

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呉国光さんは趙紫陽さんの近くで仕事をしていた関係で、中国の政治の内部を良く知っておられるんだと思います。この本ではほとんど紹介のみという感じですが、もっと読んでみたいと思いました。呉国光さんは中国の改革は2001年WTOに加盟したことにより終了していると言われています。今後も新しい周近平になってもこの体制でますます強権になるのではとのことです。2012/08/08

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