安心できる安全のための本

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安心できる安全のための本

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784819030120
  • NDC分類 509.8
  • Cコード C3050

出版社内容情報

工業分野での安全に関するコンサルティングをしている技術者が、研究、開発されている安全技術をもとに、?安心できる安全?とは如何にあるべきか、どのようにすれば専門的な安全技術と安心をつなげられるのかについて執筆しました。安全コンサルティングは安全技術をベースにして安心を提供することであるとの観点から、日頃から安心できる安全とはどのようなものかについて考えています。
対象範囲を工業分野に限定せず、身近な交通安全から食や医療の安全、ひいては、社会や環境問題にまで、広く取り上げました。
第一章では、安全と安心を損なう危険要因について説明します。危険要因の範囲を、機械や工場などの工業分野から、食や医療、自然災害から社会問題まで広く取り上げることで、分野に囚われない危険要因の共通点を示します。第二章では、主に産業分野での危険要因と、危険状態に対する安全対策、そのための手法としてのリスクアセスメント(危険の程度を評価すること)などについて紹介します。安全対策の第三者検証の必要性と難しさについても取り上げます。第三章では、危険要因と危険状態の検知方法、および診断と予知について、最近のセンサ技術と合わせて紹介します。第四章では、安全対策を設定する上での前提条件の重要性と、安全対策の一つとしての危険要因との共存について取り上げます。最終章の第五章では、絶対安全や、許容リスクと想定外リスクに対する考え方を紹介する中で、安心できる安全対策は如何にあるべきかを提唱します。

1章 安全と安心
1.l 日本は本当に安全な国か?
日本は安心して暮らせる社会か/日本は災害が多く資源が少ない国/危険は避けるなどの消極的な対応で安心は得られるか
1.2 そもそも「安心している状態」とは?
安心を得るための基準とは主観的なものである/危険状態を知らないでいるのは安心できる状況か
1.3 危険要因 - 私たちの心をおびやかすもの -
エネルギーとは何か/大きなエネルギーは危険要因/大きなエネルギーを制御するものも危険要因/変動するものは危険要因/侵入してくるものは危険要因
1.4 危険な状態になってからでは遅い? ?「危険要因」と「危険状態」のちがい?
危険状態になる可能性があるものは危険要因/危険要因を危険状態にする「引き金」の存在/危険状態は事故につながる一歩前
1.5 見えないものがいちばんこわい?
危険要因には見えないものがある/見えない危険要因は必要以上の不安をかき立てる/足尾銅山の鉱毒事件/近い将来危険要因になるものも見えない危険要因
1.6 備えがあれば、本当に憂いはないの? ?安全対策と安心?
安全の定義/何を安全とするかは各人によって異なる/安全と安心の使われ方は違う/安全は客観的/安心は主観的/安全と安心を切り離すのは無理がある

2章 安全性の確保
2.1 事故の責任はどこに? ?さまざまな決まり?
事故責任の大きさは危険要因の把握度による/安全規格は安全対策の手法/製造者は安全規格に適合させることが要求される
2.2 あなたはどこまでならOK? ?許容できるリスク?
安全対策はリスクを許容リスクまで低減する/許容リスクは受容リスクとは異なる
2.3 リスクにも「見積もり」がある ?リスクアセスメント?
被害が発生する前の事前評価/リスクアセスメントは、安全対策の優先順位を決める/過去の対策経験はリスクアセスメントに効果的
2.4 リスクを少しでも減らすには
本質的安全方策は危険要因を排除または遠ざける/安全防護対策は機能安全との組合せが効果的
2.5 知ることが、対策の第一歩 ?情報提供による安全対策?
危険情報を提供することで危険要因を認識してもらう/5Sの活用/安全対策は経験の集積/安全技術、安全対策の水辺展開
2.6 安全対策を認めてもらう ?認証とは??
安全対策の正当性は第三者検証で判断/製品分野によっては第三者検証が法律で要求される/第三者検証で適合性を判断する(安全認証)/安全認証の利点と問題点

3章 危険状態の把握
3.1 すべては「気づき」から ?危険要因の認識?
実際に障害が起きて危険要因を認識/ヒヤリハットからの危険要因の認識/危険要因の直接的検知と間接的把握
3.2 「気づき」のためのさまざまな技術
危険要因が制御されていない状態は危険状態/通常とは異なった状態は危険状態/危険要因から危険状態検知と雑音から信号検知は似ている/安全な状態を前もって定めるのは難しい
3.3 私たちの「目」となり「耳」となるもの ?センサの活用?
センサの基本は、“あるかないか”/センサは変化を捉えるのが得意/犬や猫、昆虫類などの危険予知能力/人工知能による危険状態の事前予測/センサは危険要因になってはならない
3.4 「前ぶれ」に気づく ?危険状態になる兆候の検知?
定期診断と異常診断/生物は危険状態を予知することが得意/自分自身の危険状態検知能力を活用する
3.5 すべてを「前もって」知ることはできるのか?
自然災害低減のための予知技術/人類はラプラスの悪魔にはなり得ない/見えても見つからないものを見つける

4章 危険要因との共存
4.1 危険要因を完全に取り除くことはできるのか?
安全か危険かの線引きは難しい/危険要因が私たちの生活を充実させる?
4.2 危険要因と上手に付き合う
人と機械は生産現場で一緒に働いている/危険要因への関心を持つ/エラーと上手く付き合う
4.3 上手に付き合うための前提条件
危険要因を認識し理解する/安全規格へ適合させるという取り決め/寛容と共存
4.4 「共存」することが「対策」になる
共存とは相手の存在を認め合うこと/危険要因との共存は安全対策の第一歩/共存をはかる中での本質安全方策

5章 安心のための安全対策
5.1 「絶対安全」とよく聞くけれど…
災害は忘れた頃にやってくる/安全対策を理解することは安心を得るための必要条件/絶対安全は難しい/危険要因、危険状態には曖昧さがつきまとう/曖昧さを考慮した安全対策
5.2 「理解」してこその安全対策
確実な証拠や裏付けがない“安全神話” /複数の対策と臨機応変的な対策の組合せ/安全は人任せにしない
5.3 「思いもよらないこと」は、わりとよく起こる? ?想定外リスクへの対応?
安全対策には優先順位がある/許容リスクと前提条件受け入れ/想定外のリスクと臨機応変的な対応/想定外リスクと許容リスクは別のもの/想定外リスクには臨機応変的な対応が必要
5.4 「安全」と「安心」との間の溝
リスクや対策効果は確率的/安全対策を提示する側と安心を得る側の観点/検査は曖昧性を補完する手段の一つ
5.6 安全対策は、生きるための力
不安は人間を支える大事な力/細胞は生き続けたいと思っている

古谷隆志[フルヤタカシ]
著・文・その他

中西淳[ナカニシジュン]
著・文・その他

山本理央[ヤマモトリオ]
著・文・その他

内容説明

安心を得るには、今ある安全を理解することから始まる。ものづくり系リスクマネジメント歴15年の会社が伝えたいこと。

目次

1章 安全と安心(日本は本当に安全な国か?;そもそも「安心している状態」とは? ほか)
2章 安全性の確保(事故の責任はどこに?―さまざまな決まり;あなたはどこまでならOK?―許容できるリスク ほか)
3章 危険状態の把握(すべては「気づき」から―危険要因の認識;「気づき」のためのさまざまな技術 ほか)
4章 危険要因との共存(危険要因を完全に取り除くことはできるのか?;危険要因と上手に付き合う ほか)
5章 安心のための安全対策(「絶対安全」とよく聞くけれど…;「理解」してこその安全対策 ほか)

著者等紹介

古谷隆志[フルヤタカシ]
1970年富士通株式会社入社、横河電機株式会社などを経て、2004年株式会社イーエス技研設立、同社代表取締役

中西淳[ナカニシジュン]
2000年株式会社東京個別指導学院入社、日本デルファイ・オートモーティブ・システムズ株式会社などを経て、2009年株式会社イーエス技研入社、同社技術担当取締役

山本理央[ヤマモトリオ]
1988年横河レンタリース株式会社入社、2006年株式会社イーエス技研入社、同社営業技術マネージャ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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