内容説明
日本における経済学の先駆者で、慶應義塾、東京商大で多くの門下生を育てた。生存権の社会政策、厚生経済研究を進め、福祉の増進に一身を捧げた。
目次
序章 経済学研究の基盤構築と黎明期を超えて
第1章 高商・留学時代とブレンターノ=福田共著『労働経済論』
第2章 帰国、『経済学講義』の頃―福田とマーシャル(そしてマルクス)
第3章 『経済学講義』とマーシャル『経済学原理』―有機的成長と厚生経済論
第4章 聖トマスへの回帰とラスキン的厚生経済学
第5章 「価格闘争より厚生闘争へ」―ピグー『厚生経済学』の批判
第6章 福田、ホブソン、イギリス福祉国家―「資本主義の前途」
終章 晩年の福田徳三―『内外経済学名著』の復刊と併行講義
著者等紹介
西沢保[ニシザワタモツ]
帝京大学経済学部客員教授、一橋大学名誉教授。1950年生まれ。1983年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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