出版社内容情報
絵本 幼稚園~
ぼくとエルフィーは、いっしょに育った。でもぼくの背がのびるにつれ、エルフィーはだんだん年をとってきて…。ペットの犬へよせる深い愛情を描き、心からの愛を相手に告げ知らせることの大切さ、素晴らしさを伝える。
教科書「こくご1」(光村図書)採用、全国学校図書館協議会選定、日本図書館協会選定
内容説明
エルフィーとぼくは、いっしょに大きくなった。年月がたって、ぼくの背がのびる一方で、愛するエルフィーはふとって動作もにぶくなっていった。ある朝、目がさめると、エルフィーが死んでいた。深い悲しみにくれながらも、ぼくには、ひとつ、なぐさめが、あった。それは…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
294
ハンス・ウィルヘルム 作。ウィルヘルムはブレーメンの生まれで、現在はアメリカ在住の児童書作家。200冊以上が出版されているらしい。「ぼく」が語る年老いていく犬のエルフィーの物語。犬と人間の宿命的な寿命の違いを描く。個体差はあるが、犬の一生はおよそ10年あまり。人間の7~8倍の速度で駆け抜けていくことになる。だから、「ぼく」は愛するエルフィーの老いと死を見なければならない。絵は暖色系に彩色され、犬たちの表情以外はリアリズムで描かれる。その色のごとく暖かい絵。2025/03/25
zero1
241
言葉で伝えることの大切さ。名作絵本を再読。【ぼく】は【せかいでいちばんすばらしい犬】のエルフィーと一緒に暮らした。エルフィーは成長が早く、太って眠ることが多くなった。階段さえ登れないエルフィー。そして別れの時が…【言葉にしなくても分かっている】という人、日本では多いはず。でも【大好き!】と伝えることがそれだけの意味を持つか。扉では【愛を注ぐ心の大切さ】について述べている。あなたは言葉で想いを伝えている?小学校の国語教科書(光村)にも採用された。2019/12/18
馨
232
絵本。私はペットを飼ったことがありませんが動物は大好きなので他人のペットでも知り合えば大事にしています。どうしても動物は我々よりも先に老いて先に逝かれます。だんだん出来ることが少なくなっていく姿を見るのは本当に辛く、だからこそ元気に意思疎通出来る時に大好きを沢山伝えて愛情を注いであげてほしいと思います。2021/03/28
やすらぎ
228
いつも一緒にいてくれたね、エルフィー。手紙を書くよ。あっという間に大きくなっちゃって、ぼくは温かいおなかでよく眠ったんだ。お互いに追い駆けっこして、ママの花壇を掘り起こしたときは少し慌てたけど、いつでも隣りにいてくれたね。ありがとう。気持ちって言葉にしないと、伝わらないこともあるんだね。ある日、ぼくの方が大きくなったけど、気持ちは何も変わらなかったんだ。大好きだよ。いつも寄り添ってくれて、色んなことを励まし合ったね。あの日があるから今のぼくがいるよ。いつまでも仲良しでいてね。ずーっとずっと、だいすきだよ。2023/07/17
Willie the Wildcat
211
動物との心の交流。この絵本を読むと、生後間もないころから同じベッドで寝起きした飼い犬をいつも思い出す。何かあると話しかけてたんだけど、振り返ると自己中心だったと、これまたいつも反省。大切に思う気持ちはいつも持っていたが、きちんと伝えたことあったかなぁ・・・。ないよなぁ・・・。気持ちを言葉で伝える大切さを再認識させてくれる。2012/05/06
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- 和書
- だから言葉は面白い