内容説明
憲法にいう健康で文化的な生活が、どのような理念やしくみに基づいて保障されているのかを多角的に解明する作業を通じて「日本型ナショナル・ミニマム」の全体像に迫る。
目次
序章 なぜいまナショナル・ミニマムを論じるのか
第1章 最低生活保障政策としての最低賃金
第2章 財政構造改革期における最低生活保障の再編過程―小泉政権期の生活保護基準改定を中心として
第3章 離島における地域医療の提供とナショナル・ミニマム保障―公立久米島病院の事例を中心に
第4章 ナショナル・ミニマム概念と地方交付税制度
第5章 水道事業とナショナル・ミニマム―整備から維持への転換期における簡易水道事業の分析
第6章 公共交通政策とナショナル・ミニマム
第7章 森林政策におけるナショナル・ミニマムの変遷
補章 周辺地域におけるナショナル・ミニマムとローカル・ミニマム―韓国・忠清南道における火力発電所立地地域の事例を手がかりに
終章 完全雇用体制の復活に向けて―完全雇用論の原点・ベヴァリッジから学ぶ
著者等紹介
門野圭司[カドノケイジ]
山梨大学生命環境学部地域社会システム学科准教授。1970年生まれ。横浜国立大学大学院国際開発研究科修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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