内容説明
資本主義経済システムは段階的に発展し、日本でも独自に展開した。その歴史の分析方法を再検討し、産業構造や市場との関連、企業や組織の役割に注目し、構造的に分析する。
目次
経済史の構造的な分析に向けて
第1部 分析方法の検討(日本経済史研究の現代的課題;産業史研究の意義と方法;生産性上昇と有効需要―経済成長値論から構造分析へ;日本経済史研究における「企業と市場」;全体史としての武田史学―その史学史的位置づけ)
第2部 歴史的な実証(1930年代における造船用鋼材の企業間取引;戦間期の石油産業の変化と独占の成立;戦間期・戦時期の三菱における財閥組織;指定生産資材割当規則と鉄鋼業;日本におけるME化とリース―工作機械の事例 ほか)
著者等紹介
武田晴人[タケダハルヒト]
東京大学名誉教授。1949年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士(東京大学)
石井晋[イシイススム]
学習院大学経済学部教授。1968年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)
池元有一[イケモトユウイチ]
国士舘大学経営学部准教授。1966年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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