内容説明
統合の求心力が問われている欧州。地域を基礎にした雇用政策・競争力政策・エネルギー政策などを詳細に検討し、統合の現在の姿を浮き彫りにする。
目次
市場統合の補償から「新しい成長」の手段へ
第1部 社会経済イノベーション戦略と地域政策(「欧州2020」戦略とその地域政策をめぐって;危機の中の欧州政治と地域政策の変容―マルチレベル・ガバナンスの再構成;EU地域政策の進化と現状;欧州環境・エネルギー政策の地域的次元;移民・難民問題に反映した欧州の内外地域構造)
第2部 地域を基礎にした政策の進化(欧州地域間協力の歴史と新基軸;EUのマクロリージョン戦略―地域アーキテクチュアの視点から;ドイツのハルツ改革の特徴とEU諸国;EUの社会保障・労働政策とユーロ危機―イタリアの事例を中心に;越境労働市場の発展:オーバーライン地域の挑戦;スペインにおける再生可能エネルギー政策と電力システムのモデル;EU・フィンランドにおけるイノベーション政策の新展開―「進化プロセス・ガバナンス」型政策の出現とその可能性;地域を基礎においた社会的・経済的イノベーション―ソーシャル・イノベーションとスマート・スペシャリゼーション)
著者等紹介
八木紀一郎[ヤギキイチロウ]
1947年生まれ。1988年京都大学にて博士(経済学)号取得。現在、摂南大学経済学部教授、同大学学長
清水耕一[シミズコウイチ]
1950年生まれ。1989年パリ・ドフィンヌ大学にて博士(経済学)号取得。現在、岡山大学名誉教授
徳丸宜穂[トクマルノリオ]
1971年生まれ。2004年京都大学にて博士(経済学)号取得。現在、名古屋工業大学大学院工学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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