内容説明
中島知久平が設立した日本初の民営航空機製造会社の中島飛行機は、創業精神にあるよい品を造るという技術優先の会社であった。同社の沿革と経営面および技術的な面から分析。
目次
序章 本書の課題
第1章 戦時期日本の航空機産業の状況
第2章 中島飛行機の沿革と陸海軍
第3章 中島飛行機の機体事業
第4章 中島飛行機の航空エンジン事業
第5章 中島飛行機の経営
終章 中島飛行機の残したもの
補章 航空再開初期の航空機産業
著者等紹介
佐藤達男[サトウタツオ]
1944年12月12日、大阪府にて出生。1963年3月大阪府立北野高等学校卒業。1967年3月京都大学工学部航空工学科卒業。2010年3月放送大学大学院文化科学研究科修了、学術修士。2016年3月立教大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、経済学博士。1967年4月富士重工業株式会社入社、航空機開発に従事。2001年9月富士重工業株式会社を定年退職。2008年6月富士エアロスペーステクノロジー株式会社を常務取締役で退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K・ITO
1
艦上偵察機「彩雲」の性能低下と品質低下。試作機に比べて量産機では水平最大速度が28ノット(52km/h)低下した。飛行試験の結果判明した速度低下の内訳はエンジンおよび排気管の粗製により10ノット程度、主翼の工作不良で6ノット程度、胴体その他の部分の工作不良で4ノット程度、操縦法の不適切により5ノット程度。搭載エンジンである「誉」は公称値1,700hp/6,000mに対して、実際には1,300hp/6,000mしか出ていないことが確認された。量産ではエンジンの保証値を25%も下回っていた(38p)2016/07/15
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