内容説明
敗戦後、東京下町に生まれた民主主義の実現を標榜する『葛飾新聞』。言論の自由をうたいながら厳しい報道規制が敷かれた占領下で、小さな地域紙は「戦後」をどう描き、何を伝えたか。
目次
1 占領下の地域新聞―一九四七年(昭和二二)(敗戦と新聞;カスリーン台風の襲来)
2 明暗の中の暮らし―一九四八年(昭和二三)(『葛飾自治新聞』の時代;配給の日々;占領下にあるということ;たくましく生きる;昭和二三年的事件・犯罪;昭和二三年の民意)
3 復興と社会不安の狭間で―一九四九年(昭和二四)(一九四九年という年;戦争のつめあと―戦争未亡人)
4 見えない戦争―一九五〇年(昭和二五)(朝鮮戦争と葛飾)
5 兵士と遺族の戦後―一九五一、五二年(昭和二六、二七)(戦死者を悼むということ)
著者等紹介
木村千惠子[キムラチエコ]
1953年、東京都葛飾区生まれ。1978年、明治大学二部文学部史学地理学科卒業。1979~81年、地方史研究協議会事務局。1981~94年、千葉県内公立小学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやざき しんいち(死ぬまでにあと1,000冊は読みたいんだ)
7
[26/1000]この本を読んで「葛飾新聞」の存在をはじめて知った。区の図書館には1947年創刊号から1952年5月分までが保管されているという。著者はこの保管された新聞を手がかりに、戦後の葛飾や新聞を取り巻く環境を追う。GHQの規制、レッドパージ、キャサリーン台風、戦後の生活。著者は「葛飾探検団」のメンバーでもあり、資料を丁寧に読んでいることがわかる。2018/04/01
こひた
0
GHQの規制基準がなかなか興味深い2015/06/18
-
- 電子書籍
- FLASHデジタル写真集 倉持由香 自…