内容説明
グローバル社会での望ましい状況として多義的に使われる「多文化共生」―本書は、現代世界が抱えるさまざまな問題の原因と解決方法を探るなかで「共生」とは何かを再検討する。
目次
第1章 ヒトによる「共生」は可能か―生物学との関係をさぐる
第2章 仏教は共生を語るのか?―「きょうせい」と「ともいき」の相克をめぐって
第3章 だが、庭を耕さなければいけない―共生原論:リスボン大震災から自然と文化・文明の関係を考える
第4章 国際関係論における「共生思想」の系譜
第5章 国際文化関係運営における共生のパラドクス―西ドイツ対外文化政策の事例から
第6章 経済危機以降における日本の共生概念変化―在日日系南米人の事例をもとに
第7章 韓国における多文化教育にみる共生の論理
第8章 多文化社会における教育の葛藤―アメリカ合衆国における政策的課題
第9章 グローバルな貧困・環境問題と共生の倫理
著者等紹介
権五定[コンオジョン]
龍谷大学国際文化学部教授。1944年生まれ。1982~1986年、慶煕大学校勤務。1986~1996年、韓国教員大学校勤務。1996年から現職
斎藤文彦[サイトウフミヒコ]
龍谷大学国際文化学部教授。1961年生まれ。1988~1993年、UNDP(国連開発計画)バングラデシュならびにウガンダ事務所勤務。1993年、(財)国際開発センター勤務。1996年、龍谷大学専任講師。2000年、同助教授。2002年、龍谷大学経済学博士。2006年から同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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