内容説明
鉄道創業から140年余、文明の利器として地域社会や産業経済の進展に果たした役割、さらに近代日本人の内面的形成など文化の面からも、鉄道の豊かな歴史像を描き出す。
目次
第1章 日本鉄道会社の仙台停車場開設まで―仙台区における町組の動き
第2章 鉄道敷設法の成立過程についての一考察
第3章 明治中期・在阪私鉄による物流近代化としての過渡的水陸連絡輸送―「私鉄王国大阪」イメージの正当な認識に向けて
第4章 鉱業の近代化と鉄道―相互連関的発展に関する一考察
第5章 鉄道業等を積極支援した金融機関―北浜銀行・岩下清周のベンチャー・キャピタル性の検証を中心に
第6章 後藤新平の東アジア鉄道構想―南満洲鉄道と『東亜英文旅行案内』
第7章 堤康次郎における駿豆鉄道支配の背景と戦略
第8章 中部日本地峡部の南北を結ぶ近代交通の諸動向―勢江ルートとしての鉄道・運河構想をめぐって
第9章 戦前における電鉄企業の電力供給事業―阪神電鉄を中心に
第10章 近代化日本における鉄道の歴史的役割と民俗文化試考―私の『鉄道・遠野物語』断章
著者等紹介
宇田正[ウダタダシ]
1932年生まれ。大阪大学法学部卒業。追手門学院大学名誉教授、経済学博士(大阪大学)
畠山秀樹[ハタケヤマヒデキ]
1947年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(経済学博士)。追手門学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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