出版社内容情報
永遠に死なない子供のキルドレで戦闘機乗りのクサナギは、新しく配属されてきたチームで以前から憧れていた伝説の撃墜王に出会う。彼はパイロットには珍しく大人の男だった。僚機を務め、彼から学び、認められることに喜びを覚えていくが――クサナギ・スイトの物語はここから始まる。〈解説〉吉本ばなな
巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水
内容説明
永遠に死なない子供のキルドレで戦闘機乗りのクサナギは、新しく配属されてきたチームで以前から憧れていた伝説の撃墜王に出会う。彼はパイロットには珍しく大人の男だった。僚機を務め、彼から学び、認められることに喜びを覚えていくが―クサナギ・スイトの物語はここから始まる。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
作家、工学博士。1957年、愛知県生まれ。1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あい
11
最初はよくわからなかったタイトルだけれど、全部読み終わった後に読み返すと凄い!となりました。背中がゾクゾクしました。わたしが考えた意味と森先生が考えている意味は少しズレているかもしれないけれど、大まかにはこうだろうと勝手に想像しました。森先生の作品はどのタイトルも秀逸です。2023/04/08
ペペロニ
11
主人公がカンナミじゃなくてクサナギか…と思ったが、どんどん物語に引き込まれていった。読み終わってみると、クサナギには感情が噴き出す瞬間があって親しみやすい。この巻はクサナギとティーチャの出会いと別れ。続きも読んでいきたいシリーズだ。2023/02/12
マオ
5
「スカイ・クロラ」に続いてシリーズ2作目。1作目を読んだ時に感じた、あの「浮遊感」なるものは健在で、というより更に濃度を増していて、読者を「本」という乗り物に載せて空の旅へ連れ出すような、勢い。大人になると忘れてしまう、子供の頃の辛さ。本作はただ単純に子供について書かれている訳では無いが、大人になると人は幼かった頃の辛さを忘れ、口を揃えて「子供の頃は良かった」と呟く。子供が楽な訳でもないし、ましてや自分より生きた年数が短いからと言って軽んずることが許される訳でもない。2024/06/06
無情
5
ボールベアリングの例えが秀逸2023/02/02
R3y
4
時系列としてが「スカイ・クロラ」から遡って若い頃のクサナギ視点に移る…ということに最初気づかなかったので見事に読み返すことになった。1作目に描かれていたキルドレの価値観みたいなものは、多少差はあれ共通らしい。2作目で割と大きく時間が戻ったってことは、以降時系列順に話が進んで最後が1作目の始まりに繋がるのかな?…ところで、キルドレのクサナギに「若い頃」って言う表現は適当なのだろうか。2023/01/28