内容説明
鉄道と地域が、社会経済すなわち人間の営みを醸すうえでの道具と場になるということを踏まえて、新進気鋭の研究者たちが歴史という名の物語に果敢に挑む。
目次
第1部 鉄道(国鉄明知線の第3セクター転換―モータリゼーションの進展と住民の認識;常北電鉄と日立製作所―地方鉄道と戦時期の軍需増大;遊覧地・長瀞の形成と秩父鉄道;明治・大正期の株式取引所と鉄道株―日本における投資家保護思想の萌芽との関連で;小口混載と鉄道貨物取扱業―コストなのか、組織形態なのか)
第2部 地域(第2次世界大戦後における駅と商業の復興―富山民衆駅を事例に;1930年代における神戸市内商店街組織と神戸商店連盟の共同事業;東京新市域における町内会結成以前の住民組織と選挙―1910年代から1930年代の王子町を例として)
第3部 そして、人間(北越製紙の企業成長と田村文四郎・覚張治平;「鉄道員」の思想)
著者等紹介
篠崎尚夫[シノザキタカオ]
1958年生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、金沢星稜大学女子短期大学部副学長、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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